辺境の小惑星にたどり着いた宇宙船乗りが見た風景は…切なすぎるSF漫画が話題 思わず涙する人が続出
宇宙の辺境で遭難し、小惑星にたどり着いた宇宙船乗りが見た風景が切なすぎる…。Twitterに投稿されたあるSF漫画が予想外の展開で、思わず涙してしまう人が続出しています。タイトルは「そして羊の夢を見る」、作者は東野トシ(@higashino104)さんです。54ページもの作品を14の投稿に分けてアップしています。
作品は、宇宙の辺境・M8小惑星が舞台です。宇宙船を失い、砂と岩しかないこの星で、一人死んでいくと諦めかけていた主人公のジェイク・パウエル。倒れていたところを、突然現れた羊と羊飼いに出会って救われます。
視界が開けると、そこには草原が広がっていました。この星には無数の「電気羊」と、ロイとイブ、2人の羊飼いが暮らす基地があったのです。
助けを呼ぶために通信機を借りたいと頼むジェイク。しかし、随分前から機械は壊れたままだといいます。物資の補給も受けず住み続ける彼らは何者なのか?…不安に襲われていたとき、通信機を直そうとしていたロイが爆発事故を起こします。
事故でちぎれた腕を見て、ジェイクはロイがアンドロイドだということを知ります。一方、ジェイクも宇宙船乗りになるため、右目を義眼にしていることを明かすのでした。
修理の心得のあるジェイクは通信機を無事直すことができ、1カ月後には救助の船がやってきました。まもなく地球へと出発しようとするとき、医務室で意識を取り戻したジェイク。船内を歩いていて、この星に関する奇妙な話を聞きます。
その内容が信じられず、思わずジェイクはほかの船員たちに詰め寄ります。「この星は、草原があって羊がいて…羊飼いが…俺の友人が暮らしているんだ」…しかし、それを聞いていた医師がジェイクに声をかけます。
「君の義眼は壊れていたんだ。今モニタに地表を映すから、自分の目で見るといい」
真実を確かめるため、思わず宇宙船を飛び出したジェイク。そこで目にしたものは何だったのでしょうか…。
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ストーリーを読んだ人たちからは、「めちゃいいストーリー」「思わず泣けてしまいました」といった声が続々と。「何もかも予想外で、深く記憶に刻まれました」「最後に心が震えて鳥肌が立ちました」という人も。
ジェイクの見ている情景は、物語の前半と後半で大きく変わりますが、「ジェイクが見ていた世界はどちらも本物だと思います」との感想を寄せる人もいました。
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今回の作品は、BOOTHにて通販も行われています。東野さんはこれまでに、水も食料もほとんどない小さないかだで、吸血鬼と一緒に大海原を漂流することになった「吸血漂流記」という作品も描いており、そちらもあわせて販売されています。今後の活動予定はTwitterにて発信されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
(まいどなニュース・川上 隆宏)