1匹目の子猫を保護した場所で、また子猫の鳴き声が!「これは運命?」…2匹目も迷うことなく保護
兵庫県に住む野村さんは、家の近くでマロンちゃんという子猫を保護した。ところが、同じ場所で再び子猫の鳴き声がするのに気が付いた。子猫は側溝にいたが、なかなか出てこなかった。「もし雨が降ったら流されてしまう」と思った野村さんは、あきらめずに子猫を保護しようと試みた。
■子猫のマロンちゃんを保護したところで、また猫の鳴き声が
2020年6月25日、兵庫県に住む野村さんは、仕事からの帰り道、以前、子猫のマロンちゃんを保護したあたりで子猫の鳴き声がするのに気が付いた。あたりを探してみると、側溝に子猫が1匹いた。
「もうただビックリするばかりでした!マロンを保護したのと同じ場所で、また?という感じです。すぐ夫に電話して来てもらいました」
子猫は朝から鳴いていたらしく、ガレージの水を排水するための穴が開けてあるところから、近所の人がエサをあげていた。野村さん夫妻は、溝のふたを開けて保護しようとしたが、警戒心が強く、おやつで誘うとふたの所まで出てきたが、あと少しのところで逃げられてしまった。当時は天候が悪い日が続いていたのでとても心配だったが、奥の方に行ってしまったので、その日は保護するのをあきらめた。
■雨が降る前に保護しないと!
子猫は翌日も側溝にいたのだが、なかなか姿が見言えず、保護できなかった。
「もし雨が降ったらと思うと気が気でなかったのですが、夜に再度挑戦。おやつで釣って、素手で無事保護しました。マロンを保護した時と違い、地下にいたのでノミだらけで大変でした」
翌日、動物病院に連れて行くと、5、6週齢の男の子だと言われた。
■先住猫マロンちゃん、ストレスで声が出なくなった
マロンちゃんを保護したのと、ほぼ同じ場所に現れた子猫。野村さんは、まるで運命のように感じ、「これは飼えということなのかな」、「まだ小さくて、マロンといい、あなたといい、一体どこから来たの?」と思った。
6月に来たので、名前はJUNEにちなんで「じゅん」にした。
じゅんくんをシャンプーしたが、まだ虫だらけだったので、マロンちゃんにうつしては大変!と隔離した。しかし、じゅんくんの鳴き声を聞いて、マロンちゃんは不穏に。キャリーの周りをうろうろして、威嚇したり、狼の遠吠えのような、今まで聞いたことのない声で鳴いたりしていた。よほど気になるのか、キャリーのそばを離れないこともあった。ノミやダニを駆除した後、初めて対面させるとマロンちゃんがシャーと威嚇したが、すぐ慣れたという。
マロンちゃんは、じゅんくんを迎えると、ストレスで声が出なくなった。
「じゅんを病院に連れて行った時に、先生からじゅんくんよりマロンちゃんの方を気にかけてあげて下さいと言われていたので、少しショックでした。なるべくマロンの方を気にかけるようにしたら、1カ月もしないうちに元に戻ったので安心しました」
じゅんくんは甘えん坊だが、やんちゃでイタズラばかりする。
「マロンがしないようなことをしでかすので困っています。やはり女の子と男の子とでは違うんですね。なんといっても食欲旺盛で、マロンの分まで食べようとするので、食事の時はじゅんを隔離しています」
今は、夜中と明け方の2匹の大運動会がうるさくて困っているそうだ。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)