朝6時にラッパで起こされる?平日は外出不可?陸上自衛隊幹部候補生学校の職場環境がハードすぎると話題
福岡県久留米市にある陸上自衛隊幹部候補生学校の職場環境がSNS上で話題になっている。同校での体験談をSNS上で紹介したのは幹部自衛官を経て現在は航空業界の外資系企業にお勤めの「わびさん」さん。わびさんさんの投稿によると同校の職場環境は朝6時にラッパで起こされることに始まり平日は外出不可、外出しても山の中……などなど外界の一般企業とは大きく異なるものハードなものだったようだ。
話題になった「わびさん」さんのツイッター投稿は以下の通り。
「特定が怖いので社名は伏せるけど、私が新卒入社した会社は
・朝6時にラッパで起こされる
・腕立て伏せさせられまくり
・平日は社内から出られない
・出られたと思ったら山の中
・年収は350万ほど
しんどかったけど、2社目以降が超絶ホワイトに思えたから良かったと思っている。おはようございます。」
その後、ユーザーの反応を受けて
「皆さんに特定されてしまいましたが、正確にいうと久留米にある陸上自衛隊の幹部候補生学校です。
心身ともにキツかったけど、かなり鍛えられました。 ここで鍛えられたおかげで、プロフのように他でもある程度通用する人間になれたと思っています。」と再び投稿しています。
「わびさん」さんは遊びたい盛りの若い時期にどのような思いでこのハードな職場環境に臨んでおられたのだろうか?またその経験は現在のわびさんさんにどのような影響を与えているのだろうか?ご本人にお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):かなりハードそうな職場環境ですが、当時のわびさんさんはどう感じておられましたか?
わびさん:当時は国民の負託に応えるために必要な修行だと思っていました。
中将:頭が下がりますね…数ある自衛隊の拠点でも久留米は特に厳しいのでしょうか?
わびさん:久留米は陸上自衛隊の幹部候補生学校なので厳しいほうだと思います。ただ、司令部以上の勤務のほうが厳しかったです。
中将:自衛隊での勤務経験がのちのちプラスになったと思える具体的な例をお聞かせください
わびさん:基本的な仕事の進め方や企画立案能力は、現在勤めている外資系企業でも通用しているのでプラスになったと思っています。あとは目覚ましがなくても6時に起きれる能力です。
中将:身体がおぼえてるわけですね…今回の大反響へのご感想をお聞かせください
わびさん:今まで何度かバズっていますが、今回のツイートでバズるのは意外でした。皆さん、良くも悪くも自衛隊に興味があるんでしょうね。
ちなみに「わびさん」プロフィールは以下の通りだ。
航空業界の外資系企業勤務。
幹部自衛官、市役所職員をへて現職へ。
各国の新興リーダーを対象としたプロフェッショナルレベルの交流イニシアチブ「IVLP」日本代表。
◇ ◇
一般からはハードかつブラックにさえ思えてしまう陸上自衛隊幹部候補生学校の職場環境だが、そこでの経験はわびさんさんにとって大きな学びとなっているようだ。
余談になるが、当時わびさんさんの同期には東京大学や京都大学出身のエリートも数人いたが、高学歴な方ほど筋トレに励んでいた印象があるという。外界とは隔絶されたハードな環境の中で、人がどのような行動によって自己の安定を図るのか考察する上で非常に興味深い証言だと感じた。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)