愛猫を亡くして3カ月、着ぐるみを着て生まれ変わってきたような猫と出会った
愛猫konaちゃんを亡くして3カ月。東京都に住む矢野さんは、なんとかペットロスにはならずに済んだが、それでも13年近く一緒に過ごしたkonaちゃんがいなくなり、心を空白を埋められずにいた。そんな時、インスタグラムを通じて知り合った保護猫活動家が、子猫を保護したと写真を送ってきた。
■愛猫Konaちゃんを亡くして
東京都に住む矢野さんは猫を飼うまでは犬派だった。しかし、夫の実家の猫を預かったのを機に猫を飼いたくなり、ネットでブリーダーを探し、2004年5月、アメリカンショートヘアのkonaちゃんを迎えた。Konaちゃんは、とても健康で活発だったが、12歳になった頃、悪性リンパ腫が肺に転移して突然具合が悪くなった。既に重篤な状態だった。約1カ月間、つきっきりで看病をしたが2017年1月21日息絶えたという。
「子供がいない私にとって、かけがえのない家族konaを失ったことは、人生の中で最も辛い事でした。しかし、家族や友人の助けもあり最後まで自分ができることを全てしてあげられたので後悔はありません。ただ、13年近く共に過ごして来たので、心の隙間を埋めることはなかなか容易ではありませんでした」
Instagramを通じてつながった沢山のフォロワーの励ましやアドバイスを受け、幸いペットロスにはならなかった。Konaちゃんの病気をきっかけに直接連絡を取り合う友人にも巡り合えたという。
■先代猫の生まれ変わりのよう
Konaちゃんを亡くして3ヶ月経った頃、インスタグラムの友人で、神奈川県で保護猫活動をしているNさんから、3匹の子猫を保護したと写真が送られてきた。大きなお腹をしている野良猫を発見し、TNRするため捕獲を試みているうちに、出産したのだという。母猫はTNRして、いまでも様子を見守っている。3匹の子猫は、ミルクボランティアが育てた。
矢野さんは、写真を見てすぐに「この子を飼いたい!!」と思った。まるでkonaちゃんが着ぐるみを着替えて現れたように思えたという。
「まだペットを飼う覚悟や予定はしていませんでしたが、もしまた飼うことがあればその時は保護猫を!と思っていました。インスタでとてもお世話になった方が保護した猫だったので、躊躇することなく会いに行きました」
2017年6月11日、矢野さんは生後2カ月足らずの子猫をもらいに行った。車中では大人しくしていたが、家に着くと隠れ場所を探した。夫のTシャツの中に隠れ、そのまますやすや寝てしまった。
■名前は、平和への願いをこめた
名前はハワイ語で「平和」という意味のmaluちゃんにした。
先代のkonaちゃんは、やんちゃでツンデレ、抱っこきらい病院嫌い爪切り嫌い!飼い主の思い通りには全くならない猫だったのに対し、mauちゃんは、まったく手がかからず、いつもそばにいてくれた。
「maluはまるで私の悲しみを埋めるかのように常に癒やしをくれました」
矢野さんはmaluちゃんを飼ったことで、数え切れないほどたくさんnの保護猫がいることやボランティア活動、野良猫問題などについて関心が深まったという。7カ月後、2匹目の保護猫を迎えた。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)