関西人ならこれにマスクを入れたい! 「都こんぶ」「パインアメ」「千房」のマスクホルダーが爆誕
トリキやうまい棒、都こんぶのマスクホルダーが爆誕した。関西一円で「お菓子のデパートよしや」を展開する吉寿屋(よしや)が、菓子メーカーや外食チェーンなど25社の人気商品がデザインされた合成樹脂製のマスクホルダー「マスクDEおみや」を発売。よしやの店舗や通販サイトで販売され、早くも人気を呼んでいる。
同社が推進するプロジェクト「なにわ元気にするデーPROJECT」の一環。マスクホルダー(税込110円)と、使い捨て個別包装マスク3枚入りのマスクinホルダー(税込330円)の2種類。チャック付きで、マスクを入れて手軽に持ち運びができる。
神吉一寿社長(かみよし・かずとし、54)が呼びかけ、わずか2カ月あまりで商品化にこぎつけた。「マスクをしてしまうと笑顔も隠れてしまう。マスクを着けるときも笑顔になるよう、楽しくなれるようなものを作れる取り組みをしたい」とコロナで影響を受けた取引先を中心に、需要が増すマスクホルダーの商品化を提案した。
鳥貴族や中野物産の「都こんぶ」、「パインアメ」、「千房」など関西ゆかりの企業・商品以外にも、東京に本社を置くやおきんの「うまい棒」など関東や東北、九州のメーカーも賛同する。
7月下旬に関西の学生15人などとプロジェクトを立ち上げ、学生らの提案をもとにマスクホルダーのデザインを決定。商品のPRも兼ねた大胆なマスクホルダーができ上がった。神吉社長は「企業にも売上の何%かを払うし、コロナでアルバイトが減ったり無くなったりして困っている学生に給料を渡す目的もある」と仕組みを語った。
年内にはすべてのラインナップが出そろう予定で、今後もおなじみの菓子パッケージをあしらったマスクカバーが店頭に並ぶ予定だ。鉄道の駅などにも販路を広げる計画で、売上の一部は「国境なき医師団」「あしなが育英会」に寄付される。
好評を受け、神吉社長は「大学生や専門学生を対象に、マスクにからんだ商品のデザインコンペを行い、商品化された学生にロイヤリティ(権利使用料)を払うことも考えている」と、プロジェクト第2弾を脳裏に描く。参画した会社もノリノリで、異彩のPRグッズを激推し。関西らしさを感じさせるマスクカバーで、ピンチをチャンスに変えていく。
(まいどなニュース/デイリースポーツ・杉田 康人)