千葉県の貯水槽で足首のない男性遺体発見…土地鑑&被害者と面識ある人物の犯行か、小川氏解説

 千葉県印西市内の防火貯水槽内で男性の足首が切断された遺体が見つかった事件を受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は30日、当サイトの取材に対し、「遺棄現場に土地鑑があり、被害者と面識のある人物の犯行。足首は生前に切断された可能性が強い」と推測した。

 遺体発見は28日午前11時頃。左足首が切断され、首と体に複数の傷があることなどから、千葉県警は殺人と死体損壊・遺棄事件として印西署に捜査本部を設置した。県警によると、27日に「男性がトラブルに巻き込まれた」との通報を受けて捜索中に遺体を発見。身元の確認を進めている。

 死体遺棄現場はJR成田線小林駅から約1キロ離れた場所。山の中で、住宅などが点在している。29日、その現場を歩き、取材した小川氏は「周囲には街燈もなく夜は真っ暗。道が入り組んでいて道幅も狭い。知らない者が来るのは難しい。貯水槽も外部から見えずらい。そのことから、土地鑑のある者の犯行とみられる」と解説。さらに「今回の遺棄事件の特徴は左足首を切断していることで、そこから犯行の準備と計画性があったと推測される」と付け加えた。

 小川氏は「いわやるバラバラ事件のように、殺害後に切断するケースも考えられるが、左足首だけ切断というのではその意味がない。殺害後に切断するという意図はなかったと考えられる。生前に切断していた可能性が強く、その手口は一般の人がやるようなものでなく、強い殺意と共に、反社のような者の残忍性がある」と指摘した。

 その上で、小川氏は「殺人現場と遺棄現場は別の場所」と解説。被害者は半袖シャツとスエットのズボンを着用していたことから、同氏は「外に出る服装ではなく、部屋着ではないか。その点で、被害者の部屋から連れ出された可能性がある。拉致したことを考えると、複数犯の可能性もある。また、遺棄現場に血痕がないことから、別の場所で殺害されて遺棄したと考えられる」と推測した。

 容疑者について、小川氏は「犯人は被害者と面識のある人物。被害者の身元が分かれば、過去のトラブルから容疑者にはたどりつけるでしょう」と指摘した。

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