猫にモフモフされると猫になっちゃう!? ツッコミどころ満載…恐怖のパンデミック描いたホラー漫画が話題

人間を猫に変えてしまうウイルスが蔓延した世界を描いた、新感覚のホラー漫画が話題になっています。じゃれついてくる猫ちゃんたちにモフモフされたら即アウト!という衝撃の設定なのですが…ちょっと待って、それって怖いんですかね。それとも、笑ってしまっていいんですかね…。ネットでも「どういうテンションで読めばいいんだ」「ヤバイ漫画が始まってしまった」といった声が続々と上がっているようです。

 漫画誌「月刊コミックガーデン」とWEB漫画サイト「MAGCOMI(マグコミ)」にて、2020年10月から連載が始まった作品「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」。原作はホークマンさん、作画はメカルーツさんです。

超有名なゾンビ映画をも彷彿とさせるタイトルの物語は、猫に襲われた人々が次々と猫になっている世界が舞台。多くの仲間を猫にされてしまった男が、人類を取り戻すまでの壮絶な戦いを描くといいます。漫画はこれでもかというくらい重厚感ある劇画調で、やたらめったらハードボイルドな雰囲気。第1話は、モフモフ攻撃を受けた屈強な男が、いとも簡単に猫に変えられてしまうシーンから始まります。きゃあああ…猫の力、恐るべしです…。

ところが、読み進めていくうち、主人公が極度の猫好きで、「猫に嫌われたくない」と葛藤を抱えながら戦っていることが判明します。猫から逃げるために水をまいたときには「ゴメンよおおおお」と叫び、「駄目だ! これ以上は俺の心が持たん!」「俺は罪人だ 猫を愛す資格など無い」などといい出す始末。逃走用の車に乗り込む際にも、ボンネット内に猫がいないか確認までしたりして…。一刻も早く逃げ出さないといけないのに、ツッコミどころが満載です。

人間を襲う猫たちの描写も、窓ガラスをカリカリ引っ掻いて「入れて入れて」のサインを出したり、液体のように細い隙間から入ってきたり…日常的な暮らしの中で遭遇する「猫あるある」が散りばめられていて…。はたしてこれがホラー漫画といえるのか、ちょっとくらくらしたりします。

   ◇   ◇

漫画について編集部に聞きました。

-なんか…ツッコミ始めたら止まらない漫画ですよね。猫をゾンビにするホラー漫画という着想はどこからやってきたのでしょうか。

「原作のホークマン先生は、猫はもちろんゾンビ作品も大好きなので、そこから組み合わせていった結果かと思われます。アイデアを聞いて、同じぐらい猫に対して熱量を持ったメカルーツ先生に作画をお願いしました」

-原作、作画の先生とも、猫への大きな愛情を持たれた方だったのですね。なお、ホークマン先生のTwitterによると、ネームを2019年7月から描かれていたといいます。

「着想自体は更に前になるかと思います。思い付いたアイデアが実際に面白い漫画作品になるにはかなり高いハードルがあったため、多くの試行錯誤を重ねていただきました」

-ウイルス感染によるゾンビ化という設定には、昨今の新型コロナウイルスによる社会的混乱は影響していたりしますか?

「着想が相当前でしたので、内容に関して直接的な影響はありませんでした。しかし、娯楽作品として楽しんでいただくために世情については注意しており、連載開始の時期は考慮しました」

-劇画調の描写の中で、猫のやわらかさを感じさせるような綿密な表現がとても印象的です。漫画を描かれるうえで配慮されている点などはありますか。

「作画のメカルーツ先生が、猫に対して相当に愛着を持って執筆に取り組んでいただいているので、そちらが画面に出ているのだと思います。デッサンに加えて骨格図などの研究も繰り返されていましたから…」

-第1話はSNSで大変な話題になりました。

「想像を遥かに超える反響をいただけて非常にありがたく思っております。著者のお二人も本当に喜んでいるのですが、その分プレッシャーも感じているようで…。『どうやって続くのか?』といった感想が多いのですが、その期待に応えられるよう頑張っていただいております。2話目に注目していただけると幸いです」

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注目の第2話は本日11月5日発売の「月刊コミックガーデン(毎月5日発売)」に掲載されています。また、WEB漫画サイト「MAGCOMI」でも、第2話が12月5日からのところ、特別に本日から無料公開されているそうです。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

(まいどなニュース・川上 隆宏)

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