在宅ワークと外出自粛でカップル間のストレス上昇…夫婦療法カウンセラーの助言とは?
新型コロナウイルスのパンデミックにより在宅ワークや外出自粛が続く中、交際相手や配偶者が家にいる時間が増えてストレスが溜まっているカップルもいるかもしれません。知り合いの話を聞いていると、特に交際し始めたばかりのカップルや、今まで週末だけデートしていたカップルにとっては、急にずっと一緒にいるのは窮屈な面もあるようです。
これは世界共通のカップルの悩みかも。そこで、カリフォルニア州サンフランシスコで夫婦やカップルのカウンセリングを行うブルース・リントン先生に、今回は仲良く過ごせる秘訣やアドバイスを伺いました。
──パンデミックで一緒にいる時間が急激し、ストレスが溜まっているカップルが多いようです。何かアドバイスはありますか?
ひとつ覚えておいてもらいたいのは、ほとんどのカップルは恋愛感情と同時に不満を抱えている、ということです。この不満を好奇心に変えることはできないか、このパンデミックはお互いのことをもっとよく知る機会にならないか、と自問してみてください。パートナーの態度や行動にイライラしてしまったら「どうして○○をするの?」と素直に聞いてみるのもいいでしょう。
また、ソーシャルディスタンスが呼びかけられる中、パートナーと一緒に過ごせるだけでも運がいいということを忘れないでくださいね。「2020年」という、歴史的瞬間を一緒に経験できるのですから。
──そうですね。私の親友は遠距離恋愛なので、ヨーロッパに住んでいる恋人のところへいつ行けるかわからないと言っていました。旅行や映画鑑賞など、今までのように外出ができず「何だかつまらない」と感じてしまうカップルもいるかもしれません。交際相手と仲良く暮らす秘訣は?
このパンデミックという異常なシチュエーションを最大限に活用するために、以下のようなアクティビティーを取り入れることをおススメします。
1)2人が好きなテレビ番組を観て、ほかの場所へ旅をした気分を味わう
2)一緒に読書をする
3)手料理、散歩、公園や神社を訪れるなど、シンプルなルーチンを楽しむ
4)ハーブティーやスナックなど、寝る前の「儀式」を行う
その際に、お互いに感謝していることを伝え合うのもいいでしょう。このパンデミックはまさに「一期一会」です。この瞬間の美しさを見つけて、2人で一緒にパンデミックを乗り越えられるといいですね。
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私が住んでいるロサンゼルスでは、ロックダウンから8カ月になります。仕事やプライベートにかなり変化がありましたが、今後もリントン先生のアドバイスを取り入れて、新しいライフスタイルに対応していこうと思います。
(まいどなニュース特約・今井 悠乃)