子どもの抜けた歯ってどうしてる?…大人の歯になる成長を喜びたい!保管方法や処理方法を聞いた
個人差はありますが、子どもの歯が初めて抜けるのは6歳前後、そこから6年ほどかけてすべて生えかわります。最初に前歯が抜ける子が多いですが、前歯のない状態で「ニコっ」と笑う顔、なんだか可愛いですよね。ところでそんな抜けた歯は、皆さんどうしているのでしょうか。昔は上の歯は縁側の下に、下の歯は屋根の方に投げるという習慣がありましたが(健康な歯がまっすぐ丈夫に生えるおまじないみたいなもの)、今は住宅事情やそういう習慣が薄れてきていることから、保管する人も多いようです。「子どもの抜けた歯」をどうしているのか、ママたちに聞いてみました。
■可愛い容器に入れて保管
抜けた歯は保存する、というママが圧倒的に多いようです。どのように、どんなものに入れて、どこに保存しているのか、聞いてみました。
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▽歯医者でもらった歯型容器に
長男も長女も、グラグラの歯がぜんぜん抜けなかったり、ちょっとグラグラでも永久歯が生えてきてしまって乳歯が邪魔をしているなどの理由で、最初の歯を歯医者で抜いてもらいました。2人ともそのときに可愛い歯型の「歯入れケース」をもらい、その中に保存しています。今も引き出しのどこかに入っているはず(笑)一番下の子もそろそろ抜ける時期なので、また欲しいなーと思っています。〔Sさん、子ども15歳、13歳、6歳〕
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▽いただき物のお菓子の缶に保存
普段めったに買わない、いただき物の高級チョコレート店の可愛いミニ缶ケースに入れて保存しています。いまだにほんのりチョコの香りが(苦笑)抜けたら、子どもは自分でその中に保存しています。時々カラカラ鳴らしたり、嬉しそうに開けて見たりしています。我が子の歯とはいえ、歯はどうしても骨のイメージがあるので、見るとちょっとドキッとしちゃいますね(笑)。〔Yさん、子ども8歳〕
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▽おばあちゃんからもらった「乳歯ケース」
「歯が抜けた祝い」に、私の母が乳歯ケースをプレゼントしてくれました。子どもの歯並びと同じ形に穴が開いていて、そこにいれていくというもの。木でできていてお洒落だし、抜けた年齢や年月日も書き込めるようになっています。「ここが抜けたね~」なんて言いながら自分で入れています。インテリアにもなるデザインなので、棚の上に置いています。〔Uさん、子ども7歳〕
■歯を投げる儀式をしています!
持ち家だったり、パパやママの実家が1軒屋の場合、歯を投げる儀式(?)をしているご家庭もあるようです。
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▽実家で子ども3人の歯を投げています
その昔、私と兄で、歯が抜けると家族全員がそろって投げていたようです。屋根に向かって投げても届かないので、父が投げていたのを今でも覚えています。あるとき、「(長男の名前)の歯が抜けたよ」という報告をしたら、「じゃあ、家に投げに来れば」と母が提案してくれて。
そこから、子ども3人全員、歯が抜けたら実家で投げています。連続して抜けちゃって、2~3本まとめて、なんてこともありましたが(笑)父も母も、私や兄の子ども時代を思い出して、懐かしさに浸れるようです。〔Iさん、子ども13歳、11歳、8歳〕
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▽外壁塗り替えで、軒先から歯が発見される
1軒屋で、1軒1軒が密集していない場所だからこそできるのかもしれないですが、抜けた歯は投げています。去年、家の外壁を塗り替えたとき、塗装業者の人が「軒先に歯が!」と騒いでいました(笑)もちろん説明しましたが。
下の歯なのに地面に投げちゃって、「変な歯が生えちゃう!」と息子が泣き出し、慌てて探した、なんてハプニングもありましたね。10歳になった今は、「面倒くさいからママ投げといて~」とか言ってます…〔Kさん、子ども10歳〕
■ごめん、処分しちゃってます
きょうだいが多くて保存が大変、あるいは抜けた歯をとっておくのはちょっと…なんて方も。きっぱり、あっさり捨てているママたちに話をお聞きました。
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▽最初の子は取っておいたけど…
2歳違いで4人の子どもがいます。最初の子の歯が抜けたときは可愛い箱に入れて取っておきましたが、「これを4人分取っておくのもなぁ…」と2人目から取っておくのをやめて、最初の子の歯も捨ててしまいました。この先も取っておかないと思います。ごめんよぉ~〔Tさん、子ども12歳、10歳、8歳、6歳〕
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▽引っ越しが多いので、絶対失くすと思って
主人が転勤族なので、そのたびに引っ越し。容器に入れたとしても、いつか「これなんだっけ」となるだろうし、小さいから絶対失くしそうなので、取っておかず捨てていました…。
最初は「すまん」と思っていましたが、(私の)姉も「子どもの歯なんか、どこ行っちゃったか分かんない」と言っていたので、罪悪感がなくなりました。〔Hさん、子ども16歳〕
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「歯髄細胞バンク」はご存じでしょうか。抜けた乳歯の中にある、若くて元気な歯髄細胞という細胞を冷凍保存し、将来の再生医療に備えるというもの。ips細胞の「歯バージョン」というイメージでしょうか。再生医療が注目されている今、「子どもの抜けた歯」が大きな役割を果たす日がくるかもしれませんね。
ちなみに、抜けた歯は血や汚れがついているので、保存前に水洗いしたほうがいいそうです。今はフォトフレーム型の歯入れや、絵本状の歯入れなど、おしゃれで可愛いものがたくさん出ているようです。
保存するもよし、投げるもよし、事情があって(なくても)捨ててしまうことだってある…「抜けたね!新しい大人の歯が生えてくるね」と、子どもと一緒に成長を喜ぶことがいちばんですね!
(まいどなニュース/BRAVA編集部)