2020年の赤ちゃん「お名前ランキング」…コロナ禍で「明るい名前」がランクアップ!鬼滅の刃の影響も?
2020年の「赤ちゃん命名・お名前ランキング」を、赤ちゃん本舗が発表しました。今年の赤ちゃんの名付けには、コロナ禍という特殊な状況が大きく影響しているといい、未来への希望や光を感じさせる名前が増えているといいます。一方、名前に使われている漢字のランキングでは、一大ブームとなっている「鬼滅の刃」の主人公「炭治郎」「禰豆子」の影響が現れているといいます。
赤ちゃん本舗はマタニティ・チャイルド・ベビー用品のチェーン店「アカチャンホンポ」を運営している企業です。同社の持つ会員情報のうち、生年月日が2020年1月1日から10月20日までの子ども3万6816人(男の子1万8617人、女の子1万8199人)について調査を行ったといいます。
今年のランキング全体の傾向をみると、暗いニュースが多かったためか、男女問わず、明るく照らしてくれる太陽や月、光にちなんだ名前が昨年からランクアップしたといいます。
たとえば「太陽」175位→60位、「理仁」189位→65位、「理人」175位→65位(※主な読み「りひと」はドイツ語で「光」の意)、「陽向」(男の子)21位→13位、「陽咲」(女の子)102位→56位、「日向子」575位→96位…などとなっているといいます。
また、この逆境の中、荒波を少しでもおだやかに、広く大きな心で過ごせるよう想いを込めた名前もランクアップしているそう。たとえば「凪」(男の子)100位→38位、(女の子)53位→28位、「碧」(男の子)53位→10位、(女の子)194位→65位、「空」98位→50位、「浬」305位→105位…となっています。
コロナ禍であらためて、人との絆や結びつきを強く感じた人も多かったようで、女の子の100位以内に「結」を使った名前が8つ(うち20位以内が4つ)ランクインし、その全てが昨年よりランクアップしたといいます。
ランキングのトップは、男の子は「蓮」が5年連続首位、女の子は「陽葵」が2年連続首位でした。一方、名前の「読み」のランキングでは、男女同じ読みの名前が20位内に「アオイ」「ヒナタ」と2つランクインしており、同社は「ジェンダーレス化が感じられる」としています。
使われている「漢字」のランキングでは、止め字に使われることの多い字に変化がみられました。男の子では「郎」「朗」「之」「介」といった漢字がランクアップ。女の子では、「乃」「子」が大きくランクアップしました。同社は「レトロな名前が昨年以降注目される中、『郎』や『子』が増えているのは、今年一大ブームとなっている『鬼滅の刃』の主人公の名前『炭治郎』『禰豆子』といった名前の影響も感じられる」と説明しています。