モデルハウス30棟をVR見学 家の中のあらゆるサイズを一瞬で計測…オンライン住宅展示場が便利すぎ
新型コロナウイルス感染症の流行による外出自粛や在宅勤務のため、自宅で過ごす時間が増え、快適な住環境への意識が高まっているといわれます。その中でも「家」は最たるもの。これを機に夢のマイホームを実現したい、という人も多いのではないでしょうか。
どんな家がいいんだろうと探し始めた時、まず思いつくものの一つが住宅展示場です。とはいえ、コロナ予防のため3密は避けたいもの。そんな人のために、一般財団法人大阪住宅センターが運営する住宅展示場「花博記念公園ハウジングガーデン」(大阪市鶴見区)のオンラインサイトがオープンしました。同展示場の30棟(うち4棟は準備中)をVRで見学することができる日本最大級の規模です。
好きなモデルハウスを選び「室内へ入る」ボタンをクリックすると、リアルさながらにまず玄関の画像。直感的な操作で任意の方向へ進んだり、360度見回したりしながら、ダイニングやリビングへ。動線を確認しながら歩き回ることが。米マーターポート社による3Dスキャンカメラや画像合成処理技術を使用しており、従来の実写VR画像に比べて違和感が少なく、動きもスムーズ。画像内にある丸いポイントをクリックすると、こだわりの材質や仕様などの解説文がポップアップウィンドウで出てきます。
便利なのが、測定モード。間口や天井高、窓の幅、キッチンの高さなどあらゆる箇所のサイズが、画像上に直線を描画するだけで瞬時に計測できます。後から家具の配置やコンセントの位置を検討する時にも役立ちそうです。家を上から俯瞰した間取り表示、建築模型を斜め上から見るようなドールハウス表示も選べます。
同展示場では以前のようにキャラクターショーなどでの集客が難しくなり、来客数も半減。なんとか住宅メーカーと客が出会う場をつくろうと、このサイトを立ち上げました。さらに毎月第2、4木曜日にはインスタグラムでライブイベントを配信。プロのリポーターと各メーカー担当者が住宅の魅力を伝えています。もちろん現地での見学も予約優先で受け付け中とのことです。
すきま時間にスマホやパソコンでモデルハウスを(申し込み書類やアンケート用紙に記入することもなく)気軽に見学でき、レイアウトやサイズを何度でも確認可能なのはコロナ禍でなくてもうれしいですね。あとは先立つものを用意すれば、マイホームがぐっと身近になりそうです。
(まいどなニュース/神戸新聞・神谷 千晶)