洋食の巨匠シェフが開発した「熟成みそラーメン」を捜査!小川泰平氏が静岡駅前の店から報告
元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年間500杯以上も平らげるラーメン通として知られ、テレビ番組で「ラーメン刑事」のコーナーを持ち、国際線5社の機内映像では自身の食レポ「ラーメン捜査」が放映されている。11月から「ラーメン刑事」YouTube版の配信を始めた小川氏が当サイトにお勧めのラーメン店を紹介する。
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今回の捜査対象店は、静岡駅前の「駅前スタンド 湯気with旬香亭」です。あの、洋食のレジェンド・斉藤元志郎シェフがオーナーとして、自ら考案、プロデュースしたラーメン店です。
2019年3月にオープン。コンテナを利用したお店で、一見してラーメン店には見えません。店内はカウンターのみですが、席の間隔も広く取ってゆったりとした空間です。
私は「湯気ソバ熟成みそ ミニカレーセット」(税込1000円)をいただきました。斉藤シェフがこの店のために開発した「熟成みそラーメン」です。ちなみに、調理を担当する店長も「さいとう」さんですが、兄弟ではありません。斉藤武志店長、実は静岡の有名イタリアン店のシェフでした。
麺は中太ストレート。オーナーの斉藤シェフがこだわり、製麺所にリクエストしたオリジナルの特注麺です。一般的なラーメンの麺ではなく、パスタ感覚の麺です。スープはネギと生姜、豚のゲンコツ、背ガラ、丸鶏等から出汁をとる。味噌は、2カ月間熟成させた白味噌と麦味噌のブレンドです。
私の田舎(愛媛県)は麦味噌をよく使うのですが、本当に懐かしい優しい奥深い味でした。
全て斉藤シェフのオリジナルとのことで事情聴取したところ、味噌は「京都と広島の白味噌を使っている」とのこと。「最初は白味噌だけで考えていたが、何かが足らないと感じ、試行錯誤した上で、麦味噌をブレンドした。割合は極秘事項」とのことでした。
スープは少なめですが、柚子(ゆず)の風味の効いた「割りスープ」が出されます。ぜひ、麺がある内に割りスープを入れて食べてみてください。また違った味が楽しめます。味噌に柚子風味と思われる方が多いと思いますが、これがなんと非常にマッチしており、サッパリ感もあり美味!
また、カレーライスも、よくあるセットのミニカレーとは全然違います。まずは皿の右側にあるキーマカレーを、次に左側のスリランカカレーを、そして両方を混ぜて食べてみてください。色々な食べ方、色々な味が楽しめます。
洋食の巨匠、斉藤シェフ。洋食感覚を取り入れた、懐かしさを感じる「味噌ラーメン」に仕上げました。カレーはもちろんですが、シェフ自信の逸品です。
【取調メモ】
店 名・「駅前スタンド 湯気with旬香亭」
所在地・静岡県静岡市葵区黒金町38-1
最寄駅・静岡駅(北口から1-2分、新幹線口から約3分)
定休日・不定休(祝日は基本的に営業)
営業時間・午前11時~午後3時(LО同2時30分)、午後5時~同11時(LO同10時30分)※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間などが変更となる場合がありますので、来店前に店舗に確認ください。
電話番号・054-252-4881
スープ・ネギ、生姜、豚のゲンコツ、背ガラ、丸鶏等から出汁をとり、白と麦の味噌をブレンド。
麺・中太ストレート