堂々たる冬支度…お腹の立派な脂肪に共感集まる!? おたる水族館のアザラシの投稿、SNSで反響
「脂肪を蓄えて丸々、これで冬を乗り越えられる」という文言とともに、11月30日に投稿された、どーん!とお腹を見せてあお向けに寝る、2頭のゴマフアザラシの姿がSNSで注目を集めました。
ツイートしたのは、おたる水族館(北海道・小樽市)の公式アカウント(@otaruaquarium)。満腹、満腹…とでも言いたげな2頭の表情とお腹の脂肪に、何やら皆さん思いあたる節があったよう。「他人とは思えない」「私も冬を乗り越えられる」などの共感(?)が寄せられています。2頭の冬備えの様子を、同館・海獣飼育課の志村智行さんに聞きました。
--2頭の性別と名まえを教えてください。
手前がモモ、奥がシン、どちらもオスです。
--なぜこの写真を投稿したのですか?
ゴマフアザラシはこの時期、越冬するために脂肪を蓄え身体が大きくなります。その様子を皆さんに見てもらおう、と思いました。厳しい寒さを乗り切るためには、脂肪がないと体温が維持できません。
たとえば、人間なら寒くてもコートやマフラーなどの防寒具を身につければ体温を維持できます。が、動物はそうはいきません。脂肪は命を長らえるために必要なものなんです。
--そうなんですね…今の時期はすごく食べるんですか?
はい、1日あたり1頭6キロのエサを食べます。
--6キロですか!
ホッケ、サバ、イカナゴなどをバランスよく混ぜて与えています。
--全ては、冬を生き抜くために…その姿を写した投稿に反響がありました。
思ったより反響がありました。動物が冬を越すために、どんな用意をしているのかに関心を寄せていただけたようでうれしいです。
--一年中、同じ姿ではない、と。
四季の変化を通して、動物たちの生態も変化していきます。これを機にその様子に興味を持ってもらえたら、と思います。
(まいどなニュース特約・山本 明)