老夫婦が営む定食屋で「美味しかったです」の一言…その後の展開に「大切なこと思い出した」と大反響
ちょっと悩んだけど、「美味しかったです」って言った…
ミュージシャンの前里慎太郎さんが紹介した『老夫婦がやってる定食屋で、言わない方が粋かちょっと悩んだけど、「美味しかったです」って言ってお会計済ませ、外出て引き戸を閉めた。そこで「美味しかっただって、良かったね」って中でお婆さんが言ってるのが聞こえて、これからは口に出していこうと思った。』というエピソードにSNS上で大きな反響が起こっている。
最近はチェーンの飲食店が増えたことから「ごちそうさま」すら言わずにお店を出てしまう人が増えているというが、そもそもお客とお店というのはこのように感情のこもった言葉のやり取りをするのが普通だったはず。なにか大切なことを思い出せたような嬉しさのあるこのエピソードに対し、SNSユーザー達からは「私も料理人なのですが、この言葉は我々に取ってとても嬉しく、どんなにクタクタに疲れていても疲れが吹っ飛ぶ言葉です。」「大阪の方だと、ごちそうさん、とかよく言う人多いけど、他の地域ではあまり無い習慣ということに驚いたときもあったな。」「自分もこういう"好き"な気持ちはしっかり伝えていこうと改めて感じました。」「松屋の様な食券制のお店は無言で出て行く人が多くて、吉野家の様な対面式のお会計の店舗は、計算をお願いする意味合いでも「ごちそうさま」など声を出す人が多いと聞いたことあります。」など数々のコメントが寄せられている。
前里さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):今回のエピソードの舞台になったのはどんなお店だったのでしょうか?
前里:定食屋さんは本当にこぢんまりとした昔からある感じのお店でした。
中将:お会計をする前にもお店の方とやりとりはあったのでしょうか?
前里:亭主がお水を出し忘れた事をきっかけに「すみませんね、もう歳だから」と声をかけてくれた事でこちらも和みました。とんかつ定食を頂きましたが、素朴な味でとても美味しかったです。
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▽「前里慎太郎(まえさと しんたろう)」さんプロフィール
HIPHOPのMCとしてソロで活動するほか、ニューグリフィンズ、BSBなどのバンドでも活動中。
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前里さんのお話を聞いて、言葉をかわすことで生まれる感情や感動というものがあるのだとあらためて感じた。「ありがとう」「ごちそうさま」「美味しかった」「お世話になりました」…一人一人が感謝の一言を心がければ、世の中全体が少しずつ幸せになるに違いない。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)