積雪101センチ「うちの子の通学路見てください」 健気な姿にネットみんなが親心「がんばって」「ランドセル開いてるよ」
「うちの子の通学路見てください。(兵庫県)」
12月16日、早朝7時過ぎ。ツイッターに投稿したのは兵庫県の北部、美方郡香美町で但馬牛の繁殖牧場と精肉販売「田中畜産」を営む田中一馬さん。動画には深い雪の中、大きなランドセルを背負い、何度も転びながらも進む田中さんのお子さんの後ろ姿が写っていました。
この健気な姿に、ネット上では思わず応援する人が続出。ツイートは1日で14.3万いいねを集め、「がんばって!」「間に合ったかな」「ランドセルが開いてるよ!」「学校に着いたらヘトヘトだね」「兵庫県でもこんなに積もるんですね」「同じ県内と思えない」「別世界」「八甲田山みたい」「強くなりそう」等、760件を超えるコメントも寄せられています。
■101センチの積雪を記録
気象庁の発表によると16日、日本の上空約1500メートルに平年より5度から10度程度低い、この時期としては強い寒気が流れ込みました。この影響により、北日本から西日本の日本海側を中心に、17日にかけ山地を中心に大雪になる見込みと注意が呼び掛けられていました。
香美町のある、兵庫県の但馬地域は今季最低気温を記録。午後4時6分には大雪注意報が発令。午後4時半、町には雪害警戒本部設置されました。午後5時、香美町村岡区柤岡では101センチの積雪を記録しました。関西電力によると、17日10時現在、約5000軒が停電し、復旧工事準備中や原因調査中となっています。
当日、午後6時過ぎ、田中さんに投稿がバズっていることへの感想をお聞きすると「さっきまで7時間除雪してたのでスマホ見てませんでした」。今回のように雪の降った日は、3時間から6時間ほどの除雪作業が必要とのこと。大変お疲れのところ、質問に答えてくださいました。
■子どもたちの背中に、父は…
撮影場所は田中さん所有の敷地内。美方郡ではこの雪の深さはよくある風景なのでしょうか。
「いつも通りの積雪です。毎年、数回はどかっと降ります」
毎年のこととはいえ、お子さんたちは雪の中の登下校についてどう思っているのでしょうか。
「テンション上がってました」
たくましいですね! 登下校ルートは徒歩とバスを利用。バス停までは田中さんが同伴しているそうです。
「バス停までは5分です(笑)。そこから先は20分、今回のような雪の時は時間は読めません」。
雪深い中の登下校。お子様たちの背中を見て、父親である田中さんはどのようなお気持ちを抱いていらっしゃるのでしょうか。
「頑張れ!です」
(まいどなニュース・金井 かおる)