「おーいお茶」の伊藤園、自販機で「おーいマスク」? 緑茶の技術でポケモンとコラボ、数量限定販売
神戸市内でふと目に入った自動販売機。ポケットモンスターのキャラクター、ピカチュウが全面にあしらわれています。隅の方にお値段「¥1200」の文字。自販機商品にしては高額です。一体何が売られているのでしょうか。調べてみました。
■全国147カ所で数量限定発売
“高額商品”の正体は「カテキン不織布付きマスク」。「おーいお茶」で知られる伊藤園(東京都渋谷区)とポケットモンスターがコラボした、オリジナルデザインの数量限定マスクでした。伊藤園の緑茶の技術を用いたカテキン不織布がフィルターとして付いています。
伊藤園の担当者に聞くと、11月20日から同社自販機の一部で販売をスタート。12月18日現在、全国147カ所で販売中(兵庫県内には4カ所)だそうです。
■ほんのりお茶の香り
実際に買ってみることにしました。自販機で1200円の商品を購入するのは、筆者にとっては人生初。ちょっと冒険です。千円札を2枚入れようとしたら連続では挿入できないようで、慌てて100円玉を用意し、1200円ちょうどを投入。「ガタン」。取り出し口に冷えたガラス瓶が出てきました。
マスクの柄は全3種。デニム柄風の青色、淡いパステル調のボタニカル柄、萌黄色っぽいボタニカル柄。いずれもポケモンのシルエットがデザインされています。このうち1枚がランダムに入っています。他にはカテキン不織布5枚(使い切り)と説明書1枚入りです。
カテキン不織布に用いられた同社の技術は「ティーライフ(R)」と呼ばれるもの。どんな技術なのでしょうか。「抗菌効果を持つ茶カテキンを繊維製品などに染める独自の染色技法です」(担当者)。鼻を近付けると、ほんのりとお茶の香りがしました。マスク裏面にあるポケットに入れて使用しますが、フィルターを入れずにマスク単体でも使用可能です。
■ポケモンファン「コンプリートしたい」
ツイッターには、「手に入らないとあきらめてたら見つけた」「買えた。欲しい柄が来た」「サイズはちょっと大きい」「カワイイ」「補充してくれた自動販売機のスタッフさんありがとう」「こんなに可愛いものをありがとう」「欲しいけど高いなあ」「全種コンプリートしたい」など、ポケモンファンらのつぶやきがずらりと並びます。
「購入されたお客様からは『可愛い!』『3種類集めたい』といった好意的な反響がSNSに寄せられております。また、ホームページで掲載している『ポケモンマスク販売自販機MAP』をご覧いただき、わざわざ遠方から当マスク販売自販機にお越しくださるお客様もいらっしゃいました」(担当者)
マスク本体のサイズは12センチ×17センチ。素材は本体はポリエステル、耳ひも部はゴム、カテキン不織布はナイロン。数量限定のため売り切れ次第、販売終了。MAPは特設サイト「ポケモンのオリジナルデザイン カテキン不織布付きマスク」内にあります。
(まいどなニュース・金井 かおる)