京大生によるオンライン授業に特化した学習塾、その名も「京大生オンライン塾」が12月に開塾し、話題になっています。コロナ禍でも安心して学べるのが特徴で対象も小学生から中学生、高校生まで。自宅に居ながらにして、現役京大生のハイクォリティーな指導が１対１で受けられるのは極めてまれとあって、期待する声が少なくありません。

　12月から3月にかけては将来の受験を見据えて塾探しを始める時期だそう。加えて今年はコロナ禍で、塾に通いにくい事情もあり「オンラインだけで授業が受けたい」と希望する生徒さんも多い。そんな声にも応え、オンラインに特化して学習指導を行う「京大生オンライン塾」が開塾した。

　「オンライン授業を取り入れている塾はありますが、オンラインオンリーの塾はほとんど聞かないし、珍しいと思います。これまで、教室がある個別指導塾を経営してきましたが、コロナ時代に入り、オンライン塾の必要性を痛感。秋からこれまで以上に、コロナ禍に対応した塾の誕生を望む声が増え、コロナ患者が急増している12月に開塾しました」とは、同塾を運営する優良塾グループ（本社・大阪府茨木市）代表の泉暁さん。

　同じオンライン塾を経営するのなら「勉強法に才たけた現役の京大生たちがマンツーマン指導する塾にしたいとも考えました。というのも、京大生は受験にも強く、勉強法のコツもよく知っているからです」。

　教室のようにたくさんの子どもたちを一堂に集めて指導することもできたが、今回のオンライン塾は「マンツーマン授業」にこだわったといいます。そうすると家庭教師のように先生を独り占めでき、一人ひとりの生徒にあった指導が可能だからです。

　「そこにこれまで培って来た塾のノウハウを提供するとともに塾の精鋭スタッフたちが生徒たちの学習をバックアップし、学習報告（学習状況）なども確認するので学習の進み具合なども把握できるようにしています」。加えて、勉強だけでなく、将来の学生生活や就職の話、授業後には悩み相談もありだとか。また時間以外でも「LINEで質問OK」と面倒見がいいのも特徴です。

　オンライン塾ならば、通うことを考えなくていいので、地域問わず日本全国、あるいは世界のどこからでもアクセスでき、授業が受けられるのも魅力です。ちなみに、講師の京大生たちは黒板や学習資料などがある教室でオンライン授業を繰り広げるため、生徒の方は教室に来ているような感覚で指導が受けられるともいいます。

　コロナ禍で、京大生オンライン塾に入塾させたいと考えている中学生の子どもを持つ保護者の声を聞かせてもらうと期待する声が返ってきました。

　「自宅が塾から遠く、通わせるだけでも大変だと思っていました。オンラインなら通学時間もかからず、その分、勉強に集中でき、また、受験に強いイメージがある京大生に中学生時代から我が子の勉強を見てもらえるのはありがたいですね。勉強のコツも教えていただけると期待していますし、我が子が京大生に刺激を受けて勉強好きになってくれるとうれしいです。それにマンツーマンなので、我が子の能力にあった学習指導をしてもらえると期待しています」。

　気になる授業料は京大生によるマンツーマン指導で月額1万6000円（税込）からと、予想外にリーズナブル。なお、同グループでは2021年春までに「東大生オンライン塾」もスタートする予定とか。

（まいどなニュース特約・八木 純子）