名古屋めしとして定着した「台湾まぜそば」…少量スープにこだわり!ラーメン刑事が潜入捜査

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年間500杯以上も平らげるラーメン通として知られ、テレビ番組で「ラーメン刑事」のコーナーを持っていたほか、国際線5社の機内映像では自身の食レポ「ラーメン捜査」が放映されている。また、YouTubeでも「ラーメン刑事」チャンネルを開設した。小川氏が、当サイトにお勧めのラーメン店を紹介する。

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 今回、捜査に訪れたのは、名古屋駅近くにあり、2019年3月13日にオープンした「らーめん まぜそば あらし」名駅店です。名古屋の本店をはじめ、岐阜県、大阪府、鹿児島県、沖縄県に8店舗を構えています。さっそく、1番人気の 「台湾まぜそば」(税込850円)をいただきました。

 麺は自家製麺、スープ等は自社工場で作り、セントラルキッチン方式。麺は、3種類の小麦をブレンドし、全粒粉も入っています。麺は太麺で、加水率41%の多加水麺(季節により多少前後)。「台湾まぜそば」はスープがないように見えますが、実は30㏄のスープが投入されています。その、ほんのちょっとのスープが味を引き立てている。

 「あらし」では「和だし」と呼ばれる数種類の節系と干しエビ、干し貝柱等を使用した自家製の特製タレです。

 この「台湾まぜそば」、今では、「名古屋めし」の1つとして定着していますが、10数年前、麺屋「はなび」の店主が当時、名古屋名物として人気のあった「台湾ラーメン」を汁なしで作ったのが「台湾まぜそば」の発祥と言われているとのこと。

 事情聴取に応じて下さったのは、店長の吉盛護さん(33)。3年間ラーメン店で修行し、あらし本社の研修を受け、店長として腕を振るっています。

 刻みニンニクは、「あり、なし」を注文できます。最後に「追い飯」が無料なのもうれしい。少し、出汁と具材を残して、「追い飯」を投入してみて下さい。美味(うま)いです。昆布酢を入れると、味変も楽しめますが、入れ過ぎに注意してください。

 株式会社「ARASHI」の役員でもあり、製造部の最高責任者である山崎剛二さん(47)からも聴取しました。「あらし」の「台湾まぜそば」は、魚粉や辛さを少しまろやかにしています。もちろん、ガツンとくる方が好きな方は、ある程度の注文は聞けますとのことです。

 「台湾まぜそば」になくなてはならないのが「ひき肉」。豚肉を使用しますが、脂身が多過ぎればギトギトになり、少な過ぎればパサパサになります。このバランスが命なんです。後は、メッシュ(網の目)の大きさと、味付けです。多加水の麺との相性を考えてやっています。自信の一品です。

 私は、名古屋のCBCテレビ(ゴゴスマ)に出演させていただくことが多く、スタッフの方から名古屋で美味しいと言われているラーメン店を数軒紹介していただきました。「台湾まぜそば」は、2軒紹介していただきました。「あらし」がいいと言うスタッフもいれば、もう1軒の有名店を推すスタッフもいました。2軒ともに行ってみて甲乙付けがたい味でした。あとは好みだと思いますが、私的には「あらし」の方が好きな味でした。テレビ局の帰りに、名駅店には度々行っています。

【取調メモ】

店 名・「らーめんまぜそば『あらし』名駅店」

所在地・名古屋市中村区椿町14-6

最寄駅・名古屋駅(太閤通南口)新幹線口から徒歩2分

定休日・なし

営業時間・午前11時30分~午後3時、午後5時30分~同10時

電話番号・052-433-4380

スープ・数種類の節系と干しエビ、干し貝柱等を使用した「和だし」

麺・太麺

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