2020年「飲むお酢」なぜ売上激増?…元祖ビネガードリンクを発売したメーカーに聞いてみた

スーパーで、コンビニで、おしゃれなセレクトショップで、そして居酒屋で…最近、ありとあらゆるところで目にする「ビネガードリンク」。お酢を使ったジュースやお酒が好評だ。

古くからお酢の醸造が盛んであった大阪府堺市にあるタマノイ酢株式会社は、ビネガードリンクの流行を先駆した。同社は1996年に『はちみつ黒酢ダイエット』を発売。美容・健康に効くお酢のドリンクとして、長きにわたり固定ファンを中心に愛されてきた。

近年、同社製品のモデルとみられるビネガードリンクがテレビ番組に登場したり、同社がプロモーション活動に注力したりしたことによって、人気がさらに上昇。2018年から2019年にかけて出荷数が131%に増加したという。

同社の他にも、ギフトや高級製品など、さまざまなタイプのビネガードリンクが発売されている昨今。その背景には、近年みられる「ある変化」があるとみられている。

タマノイ酢の広報担当に話を聞いた。ビネガードリンクに注目が集まっているのは、昨今の健康意識の高まりによるものだという。「そもそも、黒酢ドリンクは発売当初は全く人気がありませんでした」と話す。

「当時は『お酢を飲むなんて』という考えを持たれることが多かったのです。今はたくさんのメーカーが参入し、バリエーションも豊富でおしゃれ。健康志向の高まりと相まって、好まれる方が増えました」

そして2020年に入り、「巣ごもり需要」でビネガードリンクはさらに人気が高まった。

「最近家で過ごすことが多くなり、コロナ太りを懸念して購入し始める方が増えたのはないでしょうか」

お酢は、便秘の改善、ガン・高血圧・内臓脂肪の抑制、疲労回復など、あらゆる効果にてきめん。それに加えてドリンクはおいしく飲めるため、一石二鳥だ。

おしゃれなドリンクやギフト用など、あらゆる場面で活躍するビネガードリンク。その中でタマノイ酢は、「生活の中の身近なところに、お酢を」とターゲットを見据えて商品を手がける。

『はちみつ黒酢ダイエット』のほか、りんご酢、プルーン酢、うめ、しょうがなど、多様な商品をラインナップ。ストレートと濃縮、2つのタイプがある。水だけでなく、牛乳と割ったり、「ビネガーサワー」にしたり、ヨーグルトにかけたりと、楽しみ方は様々だ。

「ビネガードリンクを健康維持に活用するなら、1回だけでなく、継続して飲むことが大切。お肌やお通じなどの調子が良くなった、という声もあります。ぜひ長いスパンで飲んでください」

■タマノイ酢株式会社 http://www.tamanoi.co.jp

(まいどなニュース特約・桑田 萌)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス