「エビ研究者の私ですが、エビアレルギーであることが発覚いたしました」…研究者の悲しい投稿が話題
「【悲報】エビ研究者の私ですが、エビアレルギーであることが本日発覚いたしました」
エビ研究者、小祝敬一郎(こいわい けいいちろう)さんの悲鳴のような投稿がSNS上で大きな注目を集めている。
小祝さんと言えば今年4月に東京農工大学の特任助教に着任し、将来を嘱望されるエビ研究者。最近鼻炎がひどく、その検査の一環でのアレルゲン検査を受けたそうだが、そこでまさかのエビアレルギーが発覚したのだという。
小祝さんの身に降りかかったまさかの悲劇にSNSユーザー達からは「私も大人になってから甲殻類アレルギーに。子供の頃はカニがんがん食べていたのに...。美味しいのに悲しいですよね。」「オイラの元上司の娘さん、パン職人になってから小麦アレルギー発症したで」「この血液検査は食物アレルギーに関しては、それほど信頼性の高い検査ではないです。これまでに食べていて大丈夫なら大丈夫かもしれませんよ。」「軽いから食べても大丈夫っていう人も運動誘発アナフィラキシーってのが存在するので気を付けて欲しいです...」などさまざまなコメントが寄せられている。
小祝さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):これまでエビはよくお食べになっていたのでしょうか?
小祝:食べた量は人並みだと思いますが、毎日実験で触る機会がありました。
中将:アレルギーは触るだけでも反応があるようですね…。アレルギーが判明した時のご感想をあらためてお聞かせください。
小祝:つい先日まで触ったり、食べたりしてたのに…。まさか最近お腹壊したのもそれが原因なのかな…。また、せっかく美味しいエビを養殖できても自分で味わえないのが残念です。
中将:さぞお辛いことと思います…。ご投稿にさまざまなコメントが寄せられていますが、反響へのご感想をお聞かせください。
小祝:まさかこんな一研究者のつぶやきが…。もはや他人事です。久しぶりに連絡を取ってくれた友人もいたのでありがたい話です。またこの投稿をきっかけに、世の中にはいろいろな研究をしている人がいるんだなと知っていただけたら幸いです。すぐ誰かのに役に立つ応用研究だけでなく、将来的に誰かの役に立つかもしれない基礎研究も重要視してくれる国になっていくことを願っています。
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▽小祝敬一郎(こいわい けいいちろう)さんプロフィール
東京都出身。博士(海洋科学)。
2020年4月、東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院特任助教に就任。
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「これから論文のイントロに"エビ類は水産養殖対象種の中でも嗜好性が高く高値で取引される価値のある生き物である"と書くたびに"まぁ食べれないですが"と悲しい気持ちにならねばいかんのか」と嘆く小祝さん。どうか今後のご研究が実り多いものであることを願いたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)