「ふるさと納税」やっぱりお得…コロナ禍で人気商品に変化も ママたちの活用方法をリサーチ
ふるさと納税。「知っている」「聞いたことはある」など、知名度は高いものの、まだ利用したことがないという人も多いようです。このコロナ禍で、そのふるさと納税にも大きな影響や変化がありました。
ふるさと納税に関する業務を一括代行する「株式会社さとふる」が主催した『コロナ禍で変化した2020年ふるさと納税の最新動向』のメディアラウンドテーブルでは、ふるさと納税にどんな変化があったのか、コロナ禍におけるふるさと納税の新しい挑戦などが紹介されました。
業務がオンライン化され在宅勤務の人が増える中、「ふるさと納税の返礼品で食を楽しむ」という人も多いようです。また、コロナ禍だからこそできる方法で地域への寄付をしている人も増えています。
今回はふるさと納税を利用しているママたちの声も交えながら、ふるさと納税について紹介していきたいと思います。
■ふるさと納税の仕組みや特典とは?
ふるさと納税の仕組みがいまいち分からない、まったく知らないという方もいるので、まずは、ふるさと納税とはなにか、どんな特典があるのかなどを簡単に紹介します。
ふるさと納税とは、応援したい好きな自治体へ寄付をする仕組みのこと。寄付金の使い道(返礼品など)を選べ、地域に貢献することができます。特典として、
▽寄付の返礼品として地域の特産物が貰える
▽寄付した現地に足を運んで、いろいろな体験が楽しめる(体験型返礼品)
※体験型返礼品は現在コロナ禍で開催が厳しいため、他の形を取っている自治体が多い
▽寄付金が税金から控除される
…などが挙げられます。興味がある方は、まずは自分がいくら寄付できるのかがわかる「控除上限額シミュレーション」で調べてみてはいかがでしょうか。
その地域ならではの特産品が自宅で美味しくいただけるなどの特典もあり、それが地域産業の活性化の一助にもなる。ふるさと納税とはもともと「税制を活用してふるさとへ貢献する仕組みをつくりたい」という想いから生まれたものなので、地方自治体にも個人にも、それぞれにメリットがある制度だといえます。
■ママたちの利用方法をリサーチ
ふるさと納税を利用しているママたちに、どんな利用の仕方をしているのか、どんなメリットを感じているかなどを聞いてみました。
◇ ◇
▽いくつかの自治体に寄付して、「食べ比べ」を楽しむ
〔どんな利用法?〕
北海道、北陸、九州の3つの自治体に寄付をして、お米の食べ比べを楽しんでいます。子どもが3人とも食べ盛りで米の消費量がハンパない。私もパンより米派なので、大量に安いお米を買うより、現地の美味しいお米を食べたいと思って始めました。
〔どんなメリットがある?〕
寄付したお金のほとんどは税金の控除という形で戻ってきてびっくり! 実質2000円ほどの寄付で地方の美味しいお米を食べられるのは嬉しい限りです。普通にお米を買うより、ずっとお得な気がします。〔Mさん、子ども14歳、12歳、9歳〕
◇ ◇
▽ママ友の勧めで始めてみたら…
〔どんな利用法?〕
「ふるさと納税、なんか面倒くさそう」と思っていましたが、やっているママ友が「簡単にできていろいろ選べるし、所得や控除額によっては寄付をしたほうが家計にとっても得になる場合があるよ」と聞き、思い切って試してみることにしました。子どもが生まれる前はよく北海道に行って美味しいものを満喫していたのですが、今はぜんぜん。「あー、美味しいウニ、カニ、イクラが食べたい!!」ということで、北海道の「海の幸返礼品」を選びました。ほかにもいろいろな種類があって、しかもコスパが良いので、選ぶのが楽しいですね。
〔どんなメリットがある?〕
美味しいものが食べられるのはもちろん、
・ふるさと納税旅行クーポン
・ローカル鉄道の運転体験ができる
なども選べるので、子どもと「コロナが落ち着いたら、絶対行こうね!」と、それを楽しみに家族で頑張れている気がします。〔Tさん、子ども3歳〕
■コロナ禍で、ふるさと納税にも変化が!
さとふるの『コロナ禍で変化した2020年ふるさと納税の最新動向』メディアラウンドテーブルでの発表によると、コロナ禍は、ふるさと納税にも大きな影響を与えたようです。どのような変化があったのか、そして新たにどんなサービスを考えているのかなどを紹介します。
◇ ◇
▽どんな変化があった?
ふるさと納税を行っている約半数の自治体が、「昨年対比150%以上」と回答、また、「巣ごもり生活による需要が増加」「体験型の返礼品の需要が減少」などの変化を感じているようです。
また、返礼品の品目も大きく変わっているとのこと。たとえば、食べ物だと23位だった餃子が5位に、63位だった焼き肉が37位に。そしてティッシュペーパーやマスクなどのコロナ関連商品も断トツの上位に急上昇。
「売り上げが減った」「来客が減った」と感じている事業者が多い中、登録されている返礼品の中で「応援」「支援」がタイトルにつく返礼品が急増しているようです。
◇ ◇
▽ふるさと納税の新たな挑戦
現在、多くの自治体が新しい取り組みを実施しています。具体的には…
・寄付の使い道に新型コロナ対策を追加
・新たな返礼品の企画や追加
・EC・通販の強化
・「ふるさと応援サロン」の開設(返礼品を食しながら、現地の人と直接交流できるオンラインイベント)
◇ ◇
物産展のようなリアルイベントが減り、消費者と接点を持つ機会が失われてしまった今、オンラインでのファンづくりやウィズコロナ時代に対応できる企画も生み出そうとしています。変化しつつあるふるさと納税、今一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
■返礼品のないふるさと納税って知っていますか?
さとふるが取り組んでいる、医療現場や大きな被害を受けた災害地に寄付をする「返礼品のないふるさと納税」制度とは、どんなものなのでしょうか。
◇ ◇
▽新型コロナウイルス医療対策寄付金
ふるさと納税の制度を活用して、新型コロナウイルスの治療・感染拡大防止活動に従事し、日々前線で闘っている医療関係者の人たちを支援する寄付金です。寄付金決済手数料を株式会社さとふるが負担するため、寄付者の善意がそのまま自治体へ届けられます。
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▽災害支援への寄付
災害発生時に、被災自治体にふるさと納税を活用して寄付金支援ができる制度です。医療対策寄付金同様、寄付金決済手数料は株式会社さとふるが負担します。最近では未曽有規模の台風や豪雨により、被災している地域も多く出ています。ふるさと納税で少しでも被災地を支援できたらいいですよね。
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▽クラウドファンディング型の寄付
「ある商品を町を挙げて開発したい」「文化遺産を修繕したい」というように、使途を明確にして寄付金を募集しているのが「クラウドファンディング型ふるさと納税」です。事業によっては、支援に対するお礼として、その土地の特産品や名産品が「お礼品」としてもらえるのも、「クラウドファンディング型ふるさと納税」の特長です。
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「ふるさと納税いいと思うけど、ちょっと敷居が高いな…」そう思ってなかなか利用するまでに至らない人が多いのが現状です。「株式会社さとふる」のような、ふるさと納税業務を一括代行するサービスを利用すれば、思っていたより簡単に行えます。
在宅ワークが増え、いわゆる巣ごもり生活の時間が多くなった今、自宅で味わえる「楽しみ」や、自宅にいながら何かに貢献したいという気持ちを、ふるさと納税を利用してひとつでも増やしてみるのもいいかもしれませんね。
(まいどなニュース/BRAVA編集部)