ハワイ通も黙らせる「ユッチャン冷麺」ってなんだ?プロ野球選手や芸能人も常連…いよいよ大阪初進出

 ハワイで大人気の「ユッチャン冷麺」が食べられる店として、大阪・北新地に「焼肉 冷麺 ユッチャン。北新地店」がオープンし、ハワイ通をうならせている。シャリシャリ感のあるシャーベット状のスープと、もちっとして、つるっとする葛粉とそば粉の麺が特徴。大阪にいながらハワイのひとときを感じられると好評だ。

 風の便りでは聞いていた。ハワイ・ホノルルにある大型商業施設「アラモアナセンター」近くに「Yuchun Korean Restaurant(ユッチャン・コリアン・レストラン)」という人気店があり、一度食べたら忘れられない冷麺(ムルネンミョン)を提供している、と。特に日本人には好評でプロ野球選手や芸能人、セレブが足繁く通っているという。実際、日本人が選ぶハワイグルメ、お土産ランキングを扱う「111-HAWAII AWARD 2017」の韓国料理部門で、この「ユッチャン冷麺」が第1位に選ばれてもいる。

 このハワイ名物が日本に伝わったのは2019年1月、東京・六本木に「焼肉 冷麺 ユッチャン。六本木店」が最初。その後、なぜか京都・福知山、続いて、この22日に国内3店舗目となる大阪1号店がオープンし、舌の肥えたハワイ通をうならせている。

 運営するのは全国で飲食店を展開する「CSBジャパン株式会社」(東京都港区)で代表取締役の達川紘樹さんは福知山出身とのこと。日本に導入するにあたっては達川さんが現地の「ユッチャン・コリアン・レストラン」を何度も訪れ、韓国人オーナーを1年以上かけて口説き、ようやく”のれん分け”にこぎつけたという。

 現地のレストラン事情を知るハワイ通によると「お店は大人気で私もハワイへ行ったら必ず寄ります。ただし、無愛想と言ったら語弊がありますが、ホスピタリティが行き届いていて親切な店という感じではありません。交渉がうまくいったのは、情熱のたまものではないでしょうか」としきりに感心していた。

 確かに、ユッチャン冷麺を食べて納得した。達川代表が日本で提供したくなったのも無理はない。秘伝のレシピでつくる冷麺は細麺ながらも、そば粉と葛粉がブレンドされ、つるっとしてコシがある。スープはシャリシャリ感のあるシャーベット状。酢や辛子を混ぜ合わせて味や食感の変化を楽しむことができる。

 またハワイ店で人気のある骨付きの「LAカルビ」も提供。特製のバーベキューソースがカルビ肉とうまく絡んで箸を休める暇がないほどだ。さらに、うれしいのは日本流にアレンジし、本格的な焼肉が食べられるところ。ハワイではプルコギやチヂミと一緒に食べるのが一般的だが、上質な肉とホルモンなどメニューが豊富なのがいい。

 しかも、料理長の降矢史耕さんは東京・目黒の名店「焼肉しみず」で修行しており、肉の選び方やカットに自信を持っている。萩本勝彦マネジャーは「コロナ禍にあって焼肉は換気がいいことから客足は比較的順調です。この機会に本格的な焼肉とハワイで人気のユッチャン冷麺をぜひ」と話していた。

 北新地らしく店内は落ち着いた雰囲気。全60席で基本4人掛けの1テーブルになっており、背もたれが高くプライベートな空間を保っている。もちろん、店内は定期的に換気を行い、隣客と距離を取るため間仕切りを設けるなど、感染症対策も行き届いている。カップルや3~4人の仲良しグループにぴったりだろう。

◇「焼肉 冷麺 ユッチャン。北新地店」

大阪市北区曽根崎新地1-3-9 GOTS北新地ビル1号館1階 価格帯は7000円~1万円

(まいどなニュース特約・山本 智行)

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