子どもの急性アルコール中毒、消費者庁が注意呼び掛け「飲み残しのワインを」「普段より紅潮」
コロナ禍で迎える年末年始。今年は家族だけでこじんまりとした年越しをする人も多いのではないでしょうか。そんなときに注意したいのが自宅内でのアルコール飲料です。消費者庁のツイッター公式アカウント「消費者庁 子どもを事故から守る!」(@caa_kodomo)は24日、こんな投稿をしました。
「【子どもの急性アルコール中毒に注意しましょう!】飲み残したアルコール飲料を子どもの手が届くところに放置していると、子どもが飲んで中毒を起こしてしまうことがあります。アルコール飲料は子どもの手が届かない場所に置き、誤って飲んでしまわないように注意しましょう!」
消費者庁のホームページには次のような過去の事例が掲載されています。いずれも医療機関から同庁に寄せられた事故情報です。
「夕食後、保護者が飲み残してテーブル(高さ約50cm)に置いたままになっていたワインを、保護者が2、3分目を離したすきに子どもが飲んだ。しばらくして顔が少し紅潮し、ぐったりとしてきたので受診」(0歳)
「アルコール濃度10%の缶酎ハイ(ブドウ味)を、マグカップに入れて置いておいたところ、子どもが誤って50mlくらい飲んでしまった。保護者が見たときには顔が赤かった」(1歳)
「グラスの焼酎(薄めたものが30ml程度)を100cmの高さのキャビネットに置いていたところ、目を離した隙に子どもがグラスを持っており、中身が無くなっていた。普段より顔が紅潮している以外に異常を認めなかったが、受診したところ、急性アルコール中毒の疑い」(1歳)
「ジュースと並べて置いてあった瓶入りのお酒(アルコール5%、275ml)を、子どもが半分くらい飲んで受診。血液検査を行った。帰宅し経過観察」(4歳)
まだ字が読めない子どもは、アルコール飲料の容器の酒マークやアルコール分表示が理解できません。パッケージに描かれたフルーツのイラストを見て清涼飲料と間違えてしまうこともあるようです。
同庁では「節目の時期となり、ご家庭でお酒を飲む機会も増えると思いますが、アルコール飲料は子どもの手の届かない場所に置き、子どもが誤って飲まないように注意しましょう。特に、飲みかけを置いたままにしないよう気を付けましょう」としています。
▽⼦どもの誤飲事故が起こったら
「公益財団法⼈⽇本中毒情報センター中毒110番」
⼤ 阪:072‐727‐2499(365⽇、24時間対応、情報提供料:無料)
つくば:029‐852‐9999(365⽇、9時から21時対応、情報提供料:無料)