食べるのちょっと怖くない? 幼虫→まゆ→成虫…成長していくカイコの姿が超リアルなチョコレートに
驚きのお菓子をプレゼントにもらいました。まゆから絹糸をとるために飼育されている昆虫・蚕(カイコ)をかたどったホワイトチョコで、幼虫→まゆ→成虫と成長していく3つの姿が再現しているんですが…リアルすぎて衝撃のビジュアルなんです。ちょっと…食べるの怖すぎるんですけど…。
群馬県藤岡市で和洋菓子の製造などを手がける「丸エイ食品」が販売する「かいこの一生チョコレート」です。なにはともあれ、写真を見てください…。幼虫なんて…フォルムだけでなく、きちんと目もついているし、身体の斑点具合までも忠実に表現されていて。本物みたいに動き出しそうじゃありませんか? SNSでも「これは飾り物でOK?」など困惑する声が投稿されていたりします。
でも、いざ食べてみると…見た目と違って、ちゃんとしたおいしさです。気になる幼虫の斑点は、実はクランベリーなのだそう。パフの軽やかな食感も加わり、意外に食べやすくて…。土台部分のチョコには、蚕のエサである桑の葉のパウダーが使われているといい、苦味がこれまた本格的な感じです。
まゆも見た目を反して軽い食感。成虫もザクザク香ばしいチョコとホワイトチョコの組み合わせが楽しめます。
同社によると、こちらの商品は同社が販売している蚕型のチョコ「かいこの王国」シリーズの第2段にあたるもの。
群馬県では、富岡市にある日本で最初の官営模範製糸場「富岡製糸場」のほか、藤岡市など2市1町に点在する養蚕関連の史跡が、2014年に世界遺産に登録されました。その登録を前に「少しでもPRのお手伝いをしたい」「群馬らしいおみやげをつくりたい」との思いから、養蚕をテーマにしたチョコレートシリーズを考案したといいます。世界遺産が無事登録されたときには「品薄状態で3カ月待ち」の超プレミア商品だったそうです。
チョコレートは型に流してつくりますが、葉と幼虫の部分をつけたり、幼虫の目の部分に黒いチョコレートを配置したり…といった細かい仕上げは、手作業で行なっているのだそう。そんなひと手間がリアルな造形を実現しているのかもしれません。
「かいこの一生チョコレート」は980円(税込)。同社のオンラインショップのほか、群馬県内の高速サービスエリアや、大手温泉旅館などで販売されているそうです。
(まいどなニュース・川上 隆宏)