「野党は終わった」夜回り先生が野党を痛烈批判 「独自の対案なく、政権奪取ばかり考えている」
新型コロナウイルスの感染がさらに拡大して深刻な状況となる中、2021年が不安と共に幕を開けた。首都圏への緊急事態宣言が再発令される見込みとなり、菅政権の後手後手に回るコロナ対策への批判が高まっている。その中で、「夜回り先生」こと教育家の水谷修氏は、立憲民主党や共産党など野党各党から「独自の対案」や「独創的な政策」が出ておらず、「政権奪取ばかりを考えている」と苦言を呈した上で、「野党は、終わった」と厳しく断じた。
◇ ◇ ◇
立憲民主党の枝野代表が、党の仕事始めの挨拶で「間違いなく衆院選がある。共に日本の社会を救う、そして日本の社会を変えるために頑張っていきたい」と話したようです。また、共産党の委員長も党本部での党旗開きで「菅政権の終わりが見えてきた。衆院解散・総選挙で野党連合政権と共産党の躍進を実現し、党史に残る歴史的な年になるよう力を合わせよう」と話したと報道されています。私は、彼らの考えていることが理解できません。
新型コロナウイルスの感染拡大の中で、政府の対応が後手後手に回り今回のような状況を生み出してしまったことは、事実です。確かに、政府の対応は、現状では失敗したと言うべきでしょう。
国民の命を守るために、倒産や失業などの悲惨な状況が出ても、強制的に経済活動を抑えていくのではなく、何とか、国民個人の感染防止意識の高まりと、自主的な行動抑制を信じ、経済活動を維持し守りつつ感染の沈静化を狙う。その意味と意義は良く理解できます。しかし、それが完全に失敗してしまったことも事実です。その責任は、当然現政権が負うべきです。
しかし、これまで、野党各党は何をしてきたのでしょうか。昨年3月に、急速な新型コロナウィルス感染拡大の中で、政府は全国の学校閉鎖を決定し、その後、さまざまな自粛要請を繰り返してきました。その後は、多少の感染拡大が抑えられた中での「Go to キャンペーン」。そして、現在のこの最悪の状況を迎えています。
しかし、どの局面においても、私が確認する限り、野党各党から、独自の対案は出ていません。野党各党から、この困難な状況の中で、独創的にこうすべきだという政策は出ていません。悲しいことです。
そのような中で、この報道を知りました。彼らにとって、この新しい年は、政権奪取のための年らしいです。ほとんどの国民が、この新型コロナウイルスの問題で、命も日々の生活も脅かされている中で、政権交代をまずは語る。その神経が私には、理解できません。
野党のみなさんにお願いです。まずは、選挙を語る前に、現在、国民が苦しんでいる新型コロナウイルス問題について、この国がどう対策していくべきなのかを語って欲しい。また、現政権が犯した失敗を責めるだけではなく、どう対処すべきなのかの指針を独自に示して欲しい。それが、できない野党は、もう存在自体が国民にとって必要のない存在でしょう。