「88歳だョ!全員集合」米寿の高木ブーが初の生配信ライブ…ももクロと共演、志村さんへの思いは
ザ・ドリフターズの高木ブーが3月6日に初の生配信ライブ「高木ブー88歳だョ!全員集合」(午後6時開始)を開催することが16日、決定した。当初、1月17日に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言のため延期されていた。3月8日で88歳の「米寿」を迎える高木。ゲストの「ももいろクローバーZ」、影山ヒロノブ、大槻ケンヂ、そして、昨年3月29日に亡くなった志村けんさん(享年70)への思いを踏まえ、今回も共演するドリフの盟友・加藤茶、仲本工事との「絆」など、司会進行を務める長女・かおるさんを通して当サイトに思いを明かした。
ニコニコ生放送「高木ブー家を覗いてみよう」シリーズ。今回で5回目となるが、コロナ禍に伴う初の有料生配信ライブとなる。当初は高城れにがソロ出演予定も、延期に伴い、ももクロメンバー4人の出演が決まった。
「タカギ」つながりの高城とは、昨年大みそかの「第4回ももいろ歌合戦」でウクレレ合奏による「小さな竹の橋で」をデュエットした。かおるさんは「れにちゃんに某テレビ局の楽屋でウクレレをプレゼントをした事がきっかけとなり、ももクロのコンサートや、れにちゃんのソロコンサートに呼ばれるようになりました。父はれにちゃんについて『とても可愛らしく、礼儀正しかった』という印象を持っています」という。
大槻とは、バンド「筋肉少女帯」が1989年にリリースしたシングル曲「元祖高木ブー伝説」が縁となって30年来の付き合い。高木は「あの頃の普通のロックバンドにはない怪物のような大きさを感じました。大槻君自体は本当に不思議な魅力がある青年でした」という。かおるさんは「父は筋肉少女帯の武道館コンサートを見に行ったり、当時、日清パワーステーションのライブにゲストで出演しています。その時はプレスリーの『ハウンドドック』を歌いました」と振り返る。
影山はアイドル的な人気のあったバンド「レイジー」時代、TBS系「8時だョ!全員集合」に5回ほど出演した縁がある。かおるさんも高校時代からレイジーのファンで、解散後、「アニソン界のプリンス」と称されるようになった影山の日本武道館でのコンサートを応援するなど親子でつながりがある。高木は「(全員集合の)コントや聖歌隊のコーナーでも一生懸命やってくれた」と振り返る。
「こぶ茶バンド」を組む加藤、仲本とも共演。かおるさんは「前回は全員集合、ドリフ大爆笑の裏話的な内容だったと思います。今回はトークもありますが、歌のコーナーも充実しているので、昔懐かしいドリフの歌が生で聴けると思います。父の個人的な意見で言えば、3人だけではなく、若いお笑いの人達もいれて、コントもやってみたいと。世代の違いがうまく化学反応すると面白い気がすると言っていました」と代弁した。
新型コロナウイルスで志村さんが亡くなってまもなく1年。「志村の追悼番組に僕が『志村は死なない、生きてる』と言った言葉のままです。晩年は一緒に仕事をする機会も少なくなっていたので、今は次に志村に会うまでのインターバルみたいな感覚です」。それが高木の思いだ。
かおるさんは「志村さんが亡くなった事で、特番などの機会もあり、(加藤、仲本と)3人で仕事をする機会は結構ありましたが、私が見ている感じでは3人でしみじみ語ると言う場面には出会っていませんね。あえて避けているような気がします」と説明。高木は「加藤、仲本は時代を超えてきた戦友。今は加藤が実質的なリーダーかな。仲本は彼が学生の時から知っているので、もう家族みたいなものです」と話している。
コロナ禍の中、高木はどのような気持ちで日々を過ごしているのだろう。かおるさんが、父の言葉を当サイトに伝えた。
「人の命まで奪うコロナは本当に怖いです。『うつらない、うつさない』、自分が出来る事はちゃんとして、日々を過ごして行くしかないし、本当に医療従事者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。あとは、こんな時だから、自宅で出来る事をする。僕の場合はウクレレですが、また皆さんの前で演奏出来る日を想いながら、毎日ウクレレを弾いたり、新しい曲を覚えたりしています」
かおるさんは「父も今年は88歳の米寿となります。今から色々と楽しい企画を考えていますが、コロナが落ち着いて、皆さんに発表出来る日を、首を長くして待っています」。高木は「必ずパワーアップして戻ってきますので、また3月にお会いしましょう!マハロー!」と生配信ライブに意欲を示した。
(まいどなニュース/デイリースポーツ・北村 泰介)