第2回関西スポーツ応援企業表彰が決まる 大賞はオークワ、健康経営賞に日本たばこ産業
関西広域連合・関西経済連合会は「関西スポーツ応援企業表彰」の受賞企業を発表した。受賞した企業は、大賞に株式会社オークワ、スポーツ振興賞に株式会社デンソーテン、地域振興賞にオプテックスグループ株式会社、健康経営賞に日本たばこ産業株式会社、特別賞にオムロン京都太陽株式会社。新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言が発令されていることから、表彰式は実施しない。
関西スポーツ応援企業表彰は、従業員のスポーツ活動の促進に向けた取組みやスポーツ分野における社会貢献活動等を通じ、スポーツ振興や地域経済活性化に貢献している企業等を表彰し、広く周知することにより、企業におけるスポーツ活動を推進するとともに、スポーツへの参加に対する社会的機運の醸成を図り、「生涯スポーツ先進地域関西」の実現を目指している。今回で2回目となる。
この度、関西圏域内の企業から優れた取組みを募集し、特に優れた取組みを第2回「関西スポーツ応援企業大賞」「スポーツ振興賞」「地域振興賞」「健康経営賞」「特別賞」として、下記のとおり決定しました。
▽大賞 株式会社オークワ
本社:和歌山県和歌山市
事業内容:システムによるチェーンストア経営(食料品、酒類、米類、家庭用品、住居用品、室内装飾品、DIY、スポーツ用品、家庭電化製品、医薬品、衣料品等の販売)
授賞理由:1985年から、ちびっ子健康マラソン大会、2006年から自社卓球部による中学生向けの指導講習会を開催しているほか、サッカー教室やバレーボール大会を主催・協賛するなど、地域に根付いたスポーツイベントの開催・支援を通じ、スポーツ機会の創出に貢献している。
卓球・陸上・馬術・ウェイトリフティング等多様な競技において国体等で活躍する選手の輩出や雇用等、和歌山県のスポーツ競技力向上に貢献。
本年度は、財団を通じ、アルコール洗浄ハンドジェルの寄付等、コロナ禍におけるスポーツ活動の早期再開に向けた支援を実施している。
▽スポーツ振興賞 株式会社デンソーテン
本社:兵庫県神戸市
事業内容:コネクティッド事業(安全運転管理テレマティックスサービスなど)、CI事業(ディスプレイオーディオ、カーナビゲーション、など)、AE事業(エンジン制御ECU、エアバッグ制御ECU、ハイブリッド制御ECUなど)
授賞理由:長年にわたり、障がい者スポーツの普及・振興・発展のための多面的な支援を継続的に行っている。
2011年より、自社バレーボール部(デンソーテンレッドフェニックス)が、障がい者バレーボール教室を開催している。
卓球部やバスケットボール部などの運動部や従業員が、障がい者アスリートとの練習やイベントに参加している。
地域の障がい者スポーツイベントへ体育館を開放及び運営協力や、各事業所で福祉施設等への用具の寄贈、障がい者スポーツ(ボッチャ)を社内球技大会に採用している。
▽地域振興賞 オプテックスグループ株式会社
本社:滋賀県大津市
事業内容:業務用・産業用センサの製造等
授賞理由:2002年より全国の小中高校生等が参加する、琵琶湖畔に位置する立地環境を活かしたスポーツ体験学習(カヌー・ドラゴンボート・いかだづくり等)と水環境体験学習(外来魚やプランクトン等の観察、湖畔の生き物調べ、ヨシ紙笛づくり等)を実施している。
また、小中高生約90名が在籍する関西唯一の民間企業運営のカヌーチームを2005年に設立・支援し、世界を目指すジュニアアスリートの育成・輩出に貢献している。
このほか、1991年の滋賀県中国湖南省友好提携10周年を記念して開始した「ドラゴンボート各種選手権大会」「びわこペーロン大会」のメインスポンサーとして、地域のスポーツ文化振興に貢献している。
▽健康経営賞 日本たばこ産業株式会社
大阪支社:大阪市北区
事業内容:たばこ、医薬品、食品、飲料の製造・販売
授賞理由:従業員の健康保持・増進を図るため、全社イベントとして、2019年以降「ウォーキングラリー」を開催。同イベントを通じ、参加者の歩数に応じてアジア・アフリカの子供を支援するNPO団体へ寄付をする等、社会貢献活動にも取り組んでいる。
また、大阪支社全事業所において、従来より毎朝ラジオ体操を実施してきたが、更にラジオ体操指導員に指導いただき、「本気のラジオ体操」として、従業員の健康保持・増進を図っている。
今年度の健康保持・増進の取組みは、コロナ感染症拡大の影響から在宅勤務等が増加したため、リモート実施や家族の参加も可能とする等の工夫を講じている。
▽特別賞 オムロン京都太陽株式会社
本社:京都市南区
事業内容:産業用ソケット・センサ等、電気機械器具の製造
授賞理由:1985年、オムロン㈱と(社福)太陽の家による共同出資会社として設立以来、「企業は社会の公器である」という企業理念のもと、障がい者の積極的・安定的な雇用を実現。工場では従業員自らが個々の能力や適性に合わせた治具・補助具・半自動機などを設計・製作し、作業範囲の拡大・生産性の向上を図っている。
自社内での障がい者雇用にとどまらず、工場見学の受け入れ、講演を通じて障がい者雇用ノウハウを広く社会に提供している。
京都車いすマラソンや京都で開催される全国車いす駅伝競走大会など地元の大会への参画を通じて、パラスポーツ全体の発展や地域の活性化に貢献している。