泣いて心のデトックスを図る「涙活」をすすめる「涙活事務局」（東京、寺井広樹代表）はこのほど、民間資格として「涙ソムリエ」をスタートさせた。

　涙ソムリエは、ワインソムリエや野菜ソムリエ、温泉ソムリエなどの涙バージョンといい、それぞれの人の人生経験などに寄り添い、泣きのツボ（（親子愛、動物愛、アスリートものなど）に合った泣ける映像作品や音楽作品をチョイス。涙を一粒流すと、ストレス解消効果が一週間続くという研究結果もある中、「心にたまった澱を文字通り洗い流し、前を向くきっかけを作るお手伝いをする」（寺井代表）という。

　2018年から講座を開き、歌手の沢田知可子さんらが受講。アイドルグループ「Sexy Zone」も番組内の企画で受講するなど話題を呼んできたが、コロナ禍で開催が困難に。一方で、“幸せホルモン”と呼ばれる脳内物質「セロトニン」の活性には日光・運動・人とのスキンシップが必要だが、長引くコロナ禍の自粛生活で、この３つが決定的に不足してしまっているという。

　このため、涙ソムリエをきちんと民間資格として認定することで、「きちんと知識や技術を身に付けたソムリエによる『良質な泣き』を多くの人に届けたい。涙なら、家にいても流せますし、『泣きの習慣』を身に付けることは『コロナ疲れ』を癒やし、withコロナを生き抜くうえで大切だと思います」とする。

　講座は完全オンラインで行い、涙の効用や涙活イベントの開催ノウハウ（環境づくりから泣いた後のケアまで）、涙活を生かしたビジネス展開などについて解説。

　２月は13、27日午後5時～6時半に開催、受講料1万7千円。講師はイケメンの涙ソムリエたちによる「イケメソ宅泣便」メンバーでファゴット奏者の後藤亜蘭さん。受講者の方全員に「涙ソムリエ認定バッジ」を贈呈する。時間等は受講者の都合に合わせて変更できるという。