ストリートアート風味満載! レゲエとタコスを愛する男の作ったフードトラック、日本一周して話題に
昨年秋から年末にかけて、ストリートアート風味満載のド派手なフードトラックが日本を一周して注目を集めた。
件のフードトラックの名は「自由多幸寿-LIBRE-」。名前の通り、タコスをメインにしたフードトラックなのだが、昨年秋に完成した「自由多幸寿-LIBRE-」は本拠地である関西での本格稼働を前に、なぜか日本を一周し、各地の街角や商業施設、キャンプ場などで営業していたのだという。
フードトラックとしてはお洒落すぎな外観といい、日本一周といい、気になることだらけのこの「自由多幸寿-LIBRE-」。いったいどのような方針で展開しようとしているのか、代表の永浜さんにお話をうかがった。
永浜さんはレゲエアーティスト「THUNDER」や「EMPEROR」のマネジメントに加え、地元の兵庫県尼崎市でレゲエ・フェスティバル「尼崎レゲエ祭」を主催する音楽業界人でもある。
中将タカノリ(以下「中将」):今回、フードトラックの事業を始めようと思ったきっかけを教えてください。
永浜:2020年はコロナウイルスの影響で、音楽活動がかなり制限された1年でした。毎年主催していた野外フェス「尼崎レゲエ祭」も中止する事になり、音楽活動に活きるような新事業を始めたいと思っていた時に、親会社「株式会社RAD」からフードトラックのプロデュースの話をいただき、メニュー開発からお店全体のプロデュースまで全てをやらせてもらう事になりました。
中将:かなり本格的なタコスを作られているようですが、料理の内容はどのように決まったのでしょうか。
永浜:元々、自分は間借りでスパイスカレー屋(今はスパイス販売に移行)をやっていた時期があって、その時の経験を活かして出来る料理を出したいと思っていたところ、Netflixで「タコスのすべて」という番組に出会って、根本的に似ている部分を感じ、「タコス作りたい!」と思いました。その時初めて作った「カルニタス」というメキシカンタコスの王道的なタコスがかなり美味しくて、今もお店のメニューとして出させてもらってます。
中将:トラックや看板のデザインもストリートアート風味満載というか、現代的なアート感があって楽しいですね。
永浜:お店のデザインは音楽の裏方をしている中で出会った、身近なアーティストに協力してもらうという事を前提に考えました。トラックに描いてくれてる人、看板を描いてくれてる人、ポスターを描いてくれてる人、それぞれ違うクリエーターで、タコス以外の部分でアートとしても楽しんでもらえるデザインにできたと思います。
中将:準備する上でご苦労されたことはありませんでしたか?
永浜:普段キッチンで調理している物をフードトラックで調理するという点では少し頭を悩ませました。練習のため、音楽仲間と頻繁にキャンプに行ってタコスパーティーをしてました(笑)。その時のキャンプが楽しすぎたので、音楽、キャンプ、タコス、アートが一緒に楽しめるようなイベントをこれから企画しようと思っています。
中将:フードトラックで日本一周をしようと思った経緯を教えてください。
永浜:コロナの影響で全国のイベントが中止になって、年に1度はブッキングをもらって会えていた全国の仲間に長く会えない状況になっていました。なので、この機会にフードトラックで会いに行きたいと思って、全国の仲間の所に立ち寄りながら日本中を巡りました。相方と一緒に回ったので、反応を見ながらレシピの微調整もできたので凄く有意義な旅になりました。
中将:この外観だとさぞ目立ったでしょうね(笑)。開業されてから印象的なできごとはありますか?
永浜:10月に1番最初の稼働としておこなった、音楽仲間150人くらいを招いて開催したレセプションパーティーが最高に楽しかったです。
音楽、キャンプ、タコス、アートが同時に楽しめてこれこそ至高だなと(笑)。YouTubeに当日のダイジェスト映像をアップしているので、ぜひ見ていただきたいです。
あと、日本一周で訪れた長崎県の壱岐島も印象的でした。
友達のレゲエアーティスト「ACEMARK」が住んでいて、一緒にフードトラックを使ってキャンプをしてきました。フードトラック持って行ってキャンプすると、なんせ飯がうまくて最高なんですよね(笑)。
中将:現在の稼働状況と今後の抱負を教えてください。
永浜:日本一周を終えてからは、イベント出店をしたり、キャンプ用品店のオープニングパーティーにも呼んでもらいましたが、SNSの反響や口コミで少しずつ声がかかる件数が増えています。色々な人の特別な日に呼んでもらえるフードトラックを目指していきたいと思っています。
4月24日には、キャンプイベント「LIBRE CAMP meets ROOTS」を開催予定。
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「自由多幸寿-LIBRE-」は20人以上のパーティー等に出張可能。今後、友人同士のプライベートパーティー、企業の宴会から、各種イベントまで幅広いオファーに応じてゆく方針だという。もちろんDJやミュージシャンの派遣依頼も大歓迎! 駐車場やキャンプ場、イベント会場などお好みの場所で、楽しい音楽と美味しい食事を満喫できる永浜さんのフードトラックに今後も注目していきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)