あなたがワクチンを接種できるのは何カ月後?…ニュースアプリのAI予測が話題に
医療従事者を対象にした、新型コロナウイルスのワクチン接種が2月17日始まりました。今後、高齢者や基礎疾患のある人などを優先しながら、順次接種が進められるといいますが、自分はいったい、いつごろ接種できるのか…気になりませんか? あなたのワクチン接種時期をAIで予測する取り組みが話題を集めています。
報道ベンチャーのJX通信社が運営するニュース速報アプリ「NewsDigest」内に設けられた「新型コロナワクチン接種予測」機能です。アプリ内の特設ページから無料で利用でき、ユーザーが年齢や居住する地域などを入力すると、接種の機会が回ってくる時期をAIで判定するといいます。
なお、筆者が入力してみた条件「神戸市中央区」「35歳」「職業:その他(医療従事者などではない)」では、「約6カ月~9カ月以内」という結果が出ました。なお、居住地を近接する市に変更すると「約5カ月~7カ月以内」に変わったほか、東北地方の市を入力してみると「約7カ月~11カ月以内」という結果も出ました。(いずれも2月15日現在)
SNSには自分の属性から割り出されたワクチン接種時期を紹介する投稿が続々と。「意外と早い」「まだまだ先のようです」などといった感想もあわせて見られます。接種に時間がかかる現状に「これで東京オリンピックできるのか」と心配する声も寄せられていました。
なお、今回の機能の開発にあたり、同社は1700を超える全自治体に独自調査を実施。2月上旬時点で全国約700の自治体から回答を得ました。そこでは「2021年内に全員の接種が終わらない」と答えた自治体が有効回答数の23%あったほか、人口の少ない自治体で接種計画の長期化が懸念される現状が明らかになったといいます。そのほか自治体ごとの人口統計などの基礎データ、各都道府県の接種計画を分析し、予測に反映しているといいます。
データサイエンスが専門の米イェール大学助教授・成田悠輔氏が監修を担当したといいます。同社は開発の狙いについて「自治体ごとの接種スケジュールなどロジスティクス上の課題をデータサイエンスの力で明らかにすることで、ワクチンをより広く、早く行き渡ることに貢献したい」と説明しています。