友人宅に迷い込んだ子猫を保護 甘えん坊で超かわいいが「イヤなことはイヤ」と主張する猫だった

ルナくんは生後1か月の時に庭に迷い込んできたところを保護された。保護主の友人である池田さんは、動物が好きだったが、飼うといつか別れがやってくる。ペットロスには耐えられないと思い、ペットを飼わなかった。しかし、まるで運命の糸を手繰り寄せるように話が舞い込んできた。

■突然猫を引き取ることに

大阪府に住む池田さんは、友人から子猫の里親を探しているという連絡を受けた。実家の庭に子猫が迷い込んできたという。捨てられたのか母猫とはぐれた野良猫なのかは分からないが、まだ生後1カ月くらいだった。

池田さんは猫を飼いたいという人を紹介して、お見合いするはずだったが、譲渡にはいたらなかった。子猫を保護した友人はもともと長期旅行に出る予定で困っていた。

池田さん自身は大の動物好きではあったが、それゆえにペットロスに耐えられる自信がなく、ペットを飼うつもりはなかった。猫アレルギーも持っている。行き場を亡くした子猫を一時預かることも考えたが、たびたび環境が変わるのもかわいそうだと思い、引き取ることにしたという。

■“2頭身”の子猫

保護されてから一週間後、池田さんは子猫を引き取った。

「とにかく小さくて、可愛くて、“2頭身”でヨチヨチ歩く姿にメロメロになりました。猫といえばツンツンしているイメージがあったのですが、思いがけず甘えん坊で、初日からベッドの枕元で一緒に寝ていました。トイレやお風呂もついて歩きます」

家に迎えてすぐにシャンプーしたが、異臭が取れないのでよく見てみたら、首に怪我をしていて化膿していた。動物病院に連れていく途中、きれいな満月が見えたので「ルナ」という名前にした。

ルナちゃんはまったく人見知りすることなく懐いてくれた。トイレもすぐに覚えたので、初めて猫を飼う池田さんにも難なく飼えた。

■飼い主が病気をすると一緒に病気になる

小さくてかわいいルナくん。しかし内弁慶で、イヤなことはイヤだと主張。そういう時は、噛んだりケリケリしたりする。お座りやハイタッチもできるが、気分が乗らないと無視する。

池田さんが体調を崩すと連動してルナくんも体調を崩す。池田さんが扁桃腺炎で高熱を出した時、自分の病院と動物病院をはしごしたこともある。

コロナ禍、池田さんは外出自粛やテレワークの影響で家にいることが多くなったが、ルナくんと一緒にいられる生活を満喫している。思いがけず飼うことになったが、いまやルナくんのいない生活は考えられないという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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