猫と暮らしたい思っていた矢先にSNSで目にした里親募集投稿 迎えた子猫「子供以上」の存在に
公園で子猫を保護した人がSNSで里親を募集していた。福井県に住む二宮さんは、猫と暮らしたいと思っていた時、たまたまその投稿を目にしてすぐに応募。2匹の子猫のうち、里親が決まっていなかった1匹の子猫を迎えることになった。
■公園にいた母猫と子猫たち
2014年9月、福井県に住む二宮さんは、SNSで「子猫を保護したものの子供のアレルギーがひどく、世話ができないから里親を募集している」という投稿が拡散されているのを見た。公園で猫が出産したようで、母猫と兄弟が数匹いるところを発見、後に2匹の子猫を保護したという。子猫たちは生後1カ月くらい。既に威嚇していたが、なんとか素手で捕まえることができた。母猫と兄弟は、見当たらなかった。
「実はその頃、私も6匹の子猫を保護して、無事に里親さんに譲渡したところだったんです。ホッとすると同時に寂しさを感じていたので、やっぱり猫と暮らしたい!と思ってすぐにメッセージを送り、夫婦で迎えに行きました」
二宮さんは、里親が決まっていない方の1匹を迎えることにした。
■縁あって迎えた白猫
二宮さんは幼い頃から猫が大好きで、ずっと一緒に暮らしてきた。ちょうど結婚したばかりで、新たに猫を家族に迎えたいと思っていた時にSNSの投稿を目にしたそうだ。
「タイミング良くSNSを目撃した感じです。幸い、夫も動物が大好きだったので良かったです」
子猫を引き取って車に乗せると、シャーシャーと威嚇して暴れた。二宮さんは「こんなに小さいのに人に慣れるかな」と少し不安に。すぐに動物病院に連れて行き、獣医師に診てもらうと、ノミが寄生していて猫風邪をひき、お腹にはたくさんの寄生虫がいたという。
食べ物の名前がいいと思っていたので色々と考えたが、数日間悩んだ末、和風で呼びやすい3文字の名前「だいずちゃん」にした。
だいずちゃんは数日するとだんだん慣れてきて、人にくっついて寝るようになった。猫風邪がひどく、目の周りや顔が涙やけで真っ黒だった。二宮さんは、せっかく白猫なのに…と思い、せっせとシャンプーしたり、顔を温タオルで拭ったりした。
■猫は子供以上
だいずちゃんは人見知りもするが、来客があってもつかず離れずの距離を保ってそばにいる。子猫の頃、二宮さん夫妻が旅行に行く時に猫が大好きな叔父の家に預けたことがある。一緒に寝たり遊んだりしたが、今は叔父の顔を見ると警戒して逃げていく。
「だいずと仲良くなれたと思った叔父はショックを受けていましたが、だいずはそんなことお構いなし。マイペースなんです」
「我が家には今、だいず以外にも2匹の猫がいるのですが、猫は夫婦のかすがいになっていて、夫婦喧嘩も減りました。子供がいないので、猫が子供代わり…というか子供以上の大事な大事な家族の一員です」
だいずちゃんを迎えたことがきっかけになり、二宮さんは保護活動や猫の生態について勉強もするようになったそうだ。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)