ミルクボランティアで出会った黒猫…「暴れん坊でとても大変な子」だけど、愛おしくてたまらない
福井県の住宅地に野良猫が産んだ6匹の子猫たちがいた。まだ生後間もない子猫たちを不憫に思った人が保護して、愛護センターに連れて来た。子猫のミルクボランティアをしている二宮さんは、子猫たちが連れてこられた日、たまたま愛護センターを訪れていた。
■生後間もない6匹の子猫たち
福井県に住む二宮さんは、保護猫のミルクボランティアをしている。夏に預かっていた6兄弟猫のうち、1匹を家族として迎えたという。
6兄弟は住宅地で野良猫の母猫が産んだ子猫だった。生後1週間くらいで、まだ目が開くか開かないかといった状態だった。2020年8月、発見した人が子猫だけでも救いたいと、保護して愛護センターに連れてきた。
子猫たちが預けられた日、二宮さんはちょうど用事があったので愛護センターを訪れていた。職員から「今来たこの子たちを預かってくれる?」と声がかかり、預かることになったという。
■1匹だけ里親が決まらない
預かった子猫たちは、次々里親が決まり、家族のもとへと旅立った。
「ただ、1匹だけ条件や都合が合わず、なかなか里親さんが決まらなかったのです。そうこうするうちに私が迎えたいと思うようになりました。黒猫が好きなので、次に飼う子は黒がいいなとも思っていました」
ミルクボランティアをしていても、6兄弟ほど生後間もない子猫を育てるのは初めての経験だったので、二宮さんにとってとても印象深い兄弟たちだった。
「みんなどの子もかわくて。簡単に言うと情がわいてしまったんでしょうね」
最初は少しずつ先住猫だいずちゃん、あずきちゃんと対面させた。男の子なのでとてもやんちゃで、正式に迎えてから3カ月経つが、まだ先住猫とは馴染んでいない。 1匹で毎日暴れ回っているので、先住猫たちは迷惑そうに避けている。
「成猫になるつれだんだん落ち着いてくると思うので、みんなでゆったり過ごしてくれるといいなと思っています」
先住猫の名前が「だいずちゃん」「あずきちゃん」なので、引き続き豆シリーズで「くろまめくん」と名付けた。黒猫にもちなんでいる。
■やんちゃで元気いっぱい!くろまめくん
くろまめくんは、元気でやんちゃで、なりふり構わずどこにでも突っ込んで行くくらい暴れている。
「机の上など猫がイタズラする物は全部片付けるようにしました。おかげで余計な物が減りました。とても大変な子ですが、かわいくて愛おしくてたまりません」
まったく人見知りしないので、たまに車に乗せて愛護センターなどに一緒に遊びに連れていくこともある。車も大好きで、ドライブも平気。助手席や後部座席に乗っている人の膝上で、お腹を出して眠っている。駐車中であればトイレもする。キッチンでお皿を洗っていると肩の上に乗ってきて、ぴったりくっつく甘えん坊でもある。
二宮さんは、偶然くろまめくんと出会い、ミルクから育てられたことに感謝しているという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)