「日本一の美食県」山形県の料亭が作ったふりかけ「山形牛入りそぼろと青菜漬け」は「親方」の好物がきっかけ
「日本一の美食県」と謳われる山形県にある料亭がご飯と相性バツグンのふりかけを監修しました。ご飯のお供情報サイトで最高点の星5つを獲得。これまで山形県内のみでの販売でしたが、全国発送を期待する声に応え、ネット販売もスタート。同商品を手掛けた山形県寒河江(さがえ)市にある料亭「東門」の販売促進担当、石山達也さんに話を聞きました。
■「親方」の好物がきっかけ
ふりかけは「山形牛入りそぼろと青菜漬け 生ふりかけ」。山形牛と国産牛のそぼろと山形の伝統野菜で作った漬物「青菜(せいさい)漬け」を混ぜ合わせた、料亭秘伝の味付けが自慢の一品です。
誕生のきっかけは2019年にさかのぼります。
料亭スタッフらは「山形のおいしい食材で商品開発をしたい」と思い立ち、山形の芋煮風里芋の漬物など、アイデアを出しては試作を続ける日々を送っていました。そんな中、従業員から「親方」の愛称で親しまれる同社社長片桐郁夫さんのひと言「野沢菜ちりめんでご飯を食べるのが好きだ」にスタッフがひらめきます。
親方の好きな野沢菜を青菜漬けに、ちりめんを山形牛に置き換え試作したところ、理想の味に仕上がることが分かりました。
■団体客ゼロ…ふりかけに声援
完成まで約1年。「漬物を絞り乾燥させる工程が大変でした」と試行錯誤の日々を振り返る石山さん。追い討ちをかけるように襲ってきたのがコロナ禍でした。料亭の主な客層だった企業やセレモニー関係の団体客は「ほぼゼロの状態」に。それでも完成後は地元を中心に「飲食業で食品開発するとは」と驚きの声や声援なども寄せられました。「漬物と牛肉の組み合わせが受けて味も好評をいただきました」。
■人気サイトで星5つ獲得
専門家から太鼓判も押されます。
日本各地のご飯のお供を紹介する人気サイト「おかわりJAPAN」。管理人の長船クニヒコさんはこれまで1000種類以上のご飯のお供を食べてきた「ご飯のお供専門家」です。そんな長船さんから最高点の星5つを獲得しました。
取り寄せしたいという県外からの声も増え、24日からは寒河江市観光物産協会の通販サイトで取り扱いも始まりました。
■おすすめ食べ方ベスト3
石山さんにおすすめの食べ方を聞いてみると、「卵かけごはん、おにぎりも好きですが」と悩みながら、おすすめベスト3を教えてくれました。「1位お茶漬け、2位卵焼き、3位そのまま食べる」。「卵焼きは、牛肉そぼろの旨味と青菜の食感がワンランク上の卵焼きにします。フライパンに卵を流してその上に生ふりかけ入れて形を整え出来上がりです」。そのまま食べると「お酒のおつまみにちょうど良いです」。
「団体予約ほぼゼロ」にもめげずに続けた地元食材を使った商品開発。石山さんは「米どころ山形の料亭がごはんとの相性にこだわって作った新しい『ごはんのお供』です。山形のおいしいものをぜひ多くの方に食べていただきたいです」とアピールします。
「山形牛入りそぼろと青菜漬けの生ふりかけ」はネット通販サイト楽天市場「寒河江市観光物産協会」から購入可能。55g3個セット2200円(税込)。
(まいどなニュース・金井 かおる)