いつも1人で公園にいる幼児…もしかしたら育児放棄?周りの大人が注意したいこと
子どもの遊び場である公園。その公園で、いつも1人で遊びに来ているお友達を見かけたことはありませんか? 小学高学年ならまだしも、就学前の小さな子どもだったら驚きますよね。私の友人のAさん(神奈川県横浜市、40代、自営業)には小学1年生の息子さんがいます。たまに、違う地区の公園に行くと、見かける男の子について話してくれました。
■「ママは?」と聞くと「お家にいるよ」と答える5歳児
その男の子はいつも1人で公園にいて、Aさんたちのように誰かが公園に来ると「一緒に遊ぼう」と言い寄ってくるそうです。
「ママは?」と聞くと、いつも「お買い物に行った」「お家にいるよ」と答えます。
年齢を聞いたところ「5歳」と答えたそうです。
困っているのは、Aさんたちが帰ろうとすると男の子が1人で公園に残されることと、息子にお菓子をあげているときに「僕も食べたい」と言われることだそうです。
食べ物はアレルギーがあったら怖いので、「ママに聞かないとあげられないんだ」と言って回避するのですが、男の子が1人で公園に残されたらかわいそうなので、いつもお家の近くまで送ってあげるのだとか。
Aさんたちは毎回同じことになるのが嫌で、次第にその公園から足が遠のくようになっていきました。
公園の男の子のママは育児放棄をしているのでしょうか?
■子どもが1人で外出するときの注意点
ちなみに、子どもが1人で外出するときの注意点として、下記の項目が一般的によくあげられます。
(1)交通ルールを必ず守る
(2)決められた場所以外には行かない
(3)帰宅時間を必ず守る
(4)防犯ブザーやキッズ携帯を持たせる
(5)知らない人についていかない
(6)不要なお金を持たせない
交通ルールや防犯面は必ず伝えておくべき注意点です。お金はコンビニなど決められた場所に行く以外は持たせない方がいいと思われます。また、困ったときの親への連絡手段を話し合っておくのもいいですね。
いずれにせよ、子どもを1人で外出させる際には、交通安全や防犯面を含めた安全面のほか、けがなど事故が起きたときの対応をどうするのか、子どもの行動を保護する責任などについても考えなければなりません。保護者として問題ないか判断することが大切です。
一方、幼児がいつも1人でいるところを見かけたら、
(1)服装や髪の毛などに清潔感がない
(2)服の下にあざがある
(3)うまく笑えてない
(4)夜遅くまで外にいる
(5)食に異常な関心を示す
(6)自傷行為が見られる
といった部分をチェックしてみてください。あてはまる場合は、育児放棄の可能性も高いと思われます。児童相談所や地域の民生委員に相談してみてもよいかもしれません。児童相談所全国共通ダイヤル189に電話することもできます。いつも1人で公園にいるような幼児を見かけたら、周りの大人は注意してあげたいですね。
(まいどなニュース特約・長岡 杏果)