運動が苦手…走るのしんどそう…そんなことない!YouTuberのタカヤマラソンが語る「健康にぴったりの走り方」
「最近自粛で、あまり体を動かしていない」「健康について気になり始めた。何かしたい」そうお悩みの方におすすめしたいのが、ランニング。「自粛中でも気軽に運動したい」という人が増え、この1年ほどでランニング人口は増加した。
中には「運動が苦手…」と思う人もいるだろう。そんな方にもおすすめしたい走り方を紹介する。パーソナルトレーナーであり、登録者数3万人を誇るYouTuberの「タカヤマラソン」こと高山敦史さんに聞いた。
◇初心者にもできるおすすめの走り方は?
「おすすめの走り方はスロージョグ。とにかくゆっくり走ることです」。走る際のコツについて「足だけで走るのではなく、“大きな筋肉”を使ってください」と話す。
大きな筋肉とは、手足を除く胸回りやお腹、お尻のこと。
「胸回りやお腹などの体幹を、ランニングの土台だと捉えるとよいです。土台がきちんとしていないと、膝が痛くなったり、ふくらはぎや腕が極端に太くなったりすることもあるんです」
スロージョグを行うメリットは3つ。まずは「効率よくカロリーを消費できること」。速度を重視して走るよりも辛さが少ない一方、ウォーキングするよりも運動強度がある。
「ゆっくり走るため、その速さを維持する筋力が必要。無意識のうちに筋肉をつけることができるんです」
2つ目のメリットは「健康的であること」。走ることで手足の末端の毛細血管まで血が流れるため、「血流が良くなることはもちろん、日常の疲労も取れやすいのだという。
3つ目は、「リラックス効果があること」。高山さんは「スロージョグは30分ほど行うことをおすすめする」とし、「その間は好きな音楽を聴いたり、頭の中の整理をしたり…忙しい経営者もスロージョグを行う人が多いんですよ。頭を休ませるのにぴったりです」と話した。
また高山さんは「ランニング後のストレッチも忘れないでほしい」と話す。
「走った分だけ、体をいたわる。主にお尻が固まっていたりするので、ほぐすとよいですよ」
◇オンライントレーニングも?大切なのは「続けること」
高山さんは今、YouTuberとしてランニングやトレーニングに関する情報発信を積極的に行ったり、パーソナルトレーナーとしてさまざまなレベルのランナーのサポートをしたりしている。「フルマラソンで良い記録を残したい方はもちろん、健康維持のために走りたいという方もいるんですよ」という。
「今、オンラインでのトレーニングも行なっています。ここで主に行っているのは、フォームチェックです。フォームは走る上での基礎中の基礎。それぞれ癖が違うので、フォームの改善を行い、それぞれの練習メニューを提案したりしています」
高山さんは「何より継続することが大事。そのためには、無理をしないことが重要です」と話す。
「健康を目的に走っているのに、無理してけがをしてしまう…そうなると、もはや健康的ではありません。初心者の方でも、いきなり毎日ハードに走るのではなく、週2回、まずは家の周りを小走りで、というふうに始めるとよいと思います。そしてけがをしないためにも、正しいフォームや走り方を知ったり、筋肉をつけたりすると、もっと走るのが楽しくなりますよ」
(まいどなニュース特約・桑田 萌)