話題の貨物VR、体験したらロマンあふれる貨物列車の世界が広がっていた

日本貨物鉄道(JR貨物)は2月17日、隅田川駅(東京都荒川区)で撮影したVRコンテンツをスマホアプリ「JR貨物隅田川駅-あなたが知らない貨物列車の世界」上で公開した。普通は立ち入ることのできない貨物駅構内の風景や、安全運行を支える社員の仕事をVRの映像で360°楽しむことができる鉄道ファン垂涎のコンテンツだ。

さっそくダウンロードし体験したところ、そこにはロマンあふれる貨物列車の世界が広がっていた。

VRの内容は大きく分けて3つ。

【車両検査の風景】

隅田川駅構内の隅田川機関区で行われている貨車の検査風景を様々な角度から多数収録。

【入換専用機関車の運転席からの眺め】

隅田川駅構内で貨車の入換(移動)を行うハイブリッド式機関車HD300形式の運転席を360°の写真で体感できる。

【機関車と貨車の連結場面】

荷物を載せた貨車とそれを牽引する機関車の連結作業を通常では見られないアングルから撮影した。360°の映像で体感できる。

正直、無料でいいのかな…と思ってしまうくらいボリュームある内容だった。アプリを作ったきっかけ、その見どころについて日本貨物鉄道の担当者にお話を伺ってみた。

橋本菜津美(以下:橋本)アプリ制作のきっかけをお聞かせください。

担当者:日本経済新聞社様から同社の「日経VRアプリ」で弊社を題材にしたコンテンツの制作についてご提案いただきました。弊社としても、今年度はコロナ禍で事業所公開等のイベントを全国で中止とせざるを得ませんでしたので、その代わりにご自宅で楽しんでいただけるコンテンツとして皆様に提供できると考え、ご提案に賛同しました。

橋本:なるほど、これならコロナ禍でも自宅で楽しめますね!正直、無料でいいのかなと思えるくらい盛りだくさんの内容でした。公開以降、反響はいかがですか?

担当者:おかげさまで、「今まで見たことのない映像」「新鮮」といった驚きの声を多数いただいております。

橋本:私も新鮮さを感じました。特に見どころがありましたら教えていただきたいです。

担当者:どれも普段のイベントでもお見せすることができないアングルからとらえた内容としました。特に、機関車と貨車の連結シーンを見ていただきたいです。

◇ ◇

コロナの影響で鉄道イベントが続々と中止になる中、家で楽しめるコンテンツは鉄道ファンにとってとても有難い。連結場面では360°の風景が楽しめるだけでなく、現場の音声も入っておりリアリティに溢れていた。しかし、360°の風景を楽しもうとすると左右に移動したり、下から覗いたりと少し奇妙な動きになってしまうため、一人きりか、もしくは仲間と体験することがオススメだ。

(まいどなニュース特約・橋本 菜津美)

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