限りなく透明に近いイカ…深海に潜むトウガタイカをおさめた貴重な動画がSNSで話題に

水中に浮かんだ藻屑かと思いきや…

限りなく透明に近いイカを撮影した動画がSNS上で大きな注目を集めている。この動画を紹介したのは海水魚の飼育、採集、標本作りを手がけるSorariさん(@Sorari90458326)。

これは深海に生息するトウガタイカという希少なイカで、過酷な環境の中で生き残るため目と内臓以外は透明になった種族なのだという。

その神秘的な姿にSNSユーザー達からは

「上から見た時に見える部分を最小にするために内蔵が縦にってのをどこかで聞いた事あるけど、ほんとに縦だー!すごい…」

「スゲェ…ファンタジーの生き物ですって言っても信じちゃいそうな不思議なイカですね。」

「生命の神秘。珍しいものを見せていただきました。ありがとうございます。ツイッターやってて良かったと思うのは、まさに、こういうツイートに出会えたときです。」

「風呂場に浮いててもギリゴミだと思ってバレない」

など感動をつづるコメントが多数寄せられている。

Sorariさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):このトウガタイカをご覧になった経緯について差し支えのない範囲でお聞かせください。

Sorari:このトウガタイカは1月に駿河湾で出会いました。深海に生息し、正体が分かっていない非常に珍しいイカなのですが、今回こうして間近で拝見し透明具合など非常に魅力に包まれたイカだと分かりました。

中将:ご覧になった時のご感想をあらためてお聞かせください。

Sorari:ツイートにもある通り採集者は私ではないのですが、荒れた海からあの透明なイカを採集した友人に脱帽しつつ、図鑑の中でしか見たことがない存在に非常に感銘を受けました。

中将:今回の反響へのご感想をお聞かせください。

Sorari:私のツイートでは様々な生物を皆様に知って頂きたいという思いから活動しており、今回沢山の皆様にこうした不思議なイカをお見せすることができ、非常に光栄に思っております!

◇ ◇

トウガタイカはきわめて発見例が少なく、初めてカメラに撮影されたのはつい最近の2007年。その貴重な姿をTwitterで見られることができるというのは現代人ならではの恩恵だろう。今回のトウガタイカを採集した方、Sorariさんのご厚意に心から感謝したい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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