県章のデザインを「ダサい」と嘆く山形県人のバズツイート、山形県庁に聞いたら深い想いが込められていた
「都道府県のマーク山形県だけクソダサくて泣いてる」と、他の都道府県と比較し、山形県の県章がダサいと嘆く山形県人の投稿がSNS上で大きな注目を集めている。山形県の県章というのは三角形の山が横に三つ並んだような形のもの。
他の県章に比べると比較的シンプルな山形県の県章。この投稿に対し、SNSユーザー達からは
「山の形……ですか笑笑笑笑笑笑」
「埼玉県民です~
埼玉も勾玉が繋がってるだけなんであんまりかっこよくは無いかと…笑
もう県章なんてどこも同じようなもんなんで日本どこもダサいということで笑」
「ひらがなカタカナをもじってる、鳥取と和歌山もなかなかだと思いますが!」
など数々のコメントが寄せられている。
今回の投稿の主「山形」さん(@stasis_master16)にお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):この県章を知った時のご感想をお聞かせください。
山形:「山形だから山のマークなのかなー、なんか山しかないみたいで微妙だなー」と感じました。
中将:たしかに山のデザインですもんね…実際にお住まいの方からすると複雑な部分もあるのでしょうか。他の都道府県でお気に入りの県章があればお聞かせください。
山形:私が1番好きなのは埼玉のものです。
中将:なんだが呪術っぽくて最近の流行には合ってるかもしれませんね!今回の反響へのご感想をお聞かせください。
山形:今回の反響で山形以外にもダサいものがあるなどと、色々な意見がありとてもおもしろかったです。
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県章制定の経緯やデザインの意図について山形県庁のご担当者にお話をうかがってみたところ、以下のような回答があった。
「山形県章は、郷土愛ゆたかな県民の意識を高め、県勢の発展を目指して、県政百年を機会に、昭和51年8月21日に制定されました。
三つの山の形は、日本百名山にも選ばれている鳥海山や月山、山岳修験の山として広く知られる羽黒山や湯殿山などの山々を表すと同時に、山形県の文化や歴史に深く関わり、県民歌にもなっている最上川の流れも表しています。また鋭角的な三角形は、山形県の発展を期するという意味も含んでいます。」
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山形県章のデザインは山だけでなく、日本三大急流として名高い最上川や郷土発展の願いも表現しているようだ。一つのデザインに対する好き嫌いはあって当然だが、そこに込められた想いを知るとまた少し違った感想が生まれるかもしれない。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)