カニと牛だけじゃない!実は風光明媚な“映える”町 兵庫県北部の香美町、五感を刺激するステキ動画で攻める

兵庫県北部にある香美町は、カニをはじめとする魚介類や但馬牛の産地として知られる人口約1万7000人の海と山の町。とかく「食」が注目されがちだが、実はかなり“映える”町として、旅行や写真好きの人たちの間では密かに人気が高いのだ。そんな香美町が、コロナ禍で落ち込んだ観光産業の立て直しを期して、「五感を満たす旅」を前面に打ち出したPR動画を制作した。併せて、写真家の別所隆弘さんによる叙情あふれる観光ポスターも公開。思わず足を運んでみたくなるような、風光明媚な町の魅力を積極的に発信している。

香美町は冬場のカニやスキー、夏場の海水浴やキャンプなど、観光が基幹産業のひとつ。しかし2020年は各地の観光地と同様、コロナ禍で大打撃を受けた。2021年も年明け早々に緊急事態宣言が発令され、兵庫県では3月1日に解除されたものの、以前のような賑わいが戻るにはまだまだ程遠いのが現状だ。

それでも香美町は、今は訪れることができない人たちにも映像や写真を通じて町の魅力を体感してもらおうと、PR動画を制作。「自然が彩る“味”」「心に響く“眺”」「地域を賑わす“響”」「美しい大地の“香”」「心穏やかな“癒”」という独自に設定した五感をテーマに、ドローンなどを駆使することで今までにないアングルの映像に仕上げた。山あいに広がる棚田や旅情を誘う余部橋梁、白波が砕ける日本海などの見事な眺望にとどまらず、但馬牛や日本酒、梨といった町が誇る特産品、そしてカニ漁や味噌造りに取り組む町の人たちの姿なども紹介。ナレーションや字幕はなく、新たな旅のインスピレーションをかき立てられるような構成を試みたという。

さらに、スマートフォン向けの公式ウェブアプリ「kami_tabi」も公開。観光スポットやイベント、特集記事、飲食店、宿泊施設などの情報を多数掲載し、旅行の際に活用できるよう趣向を凝らしている。

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