栗山千明「金沢百万石まつり」へも参加決定…「加賀れんこん」テーマの映画が、コロナ禍でつないだ「ご縁」
金沢名物・加賀れんこんをテーマにした映画『種まく旅人~華蓮のかがやき~』(4月2日全国順次公開)。主演の栗山千明(36)は、縁が廻るのを感じている。金沢県で今年6月に開催予定の「第70回 金沢百万石まつり」にお松の方としての参加も決まっている。夫・前田利家公を演じるのは、子役時代の栗山が出演した『GONIN』で父親役だった竹中直人(64)だ。
「映画の公開は本来だったら昨年の予定でしたが、それがずれ込んでこの時期になりました。そんな中で『第70回 金沢百万石まつり』出演のお話をいただき、しかも前田利家公は竹中直人さんです。まさに“これはご縁だな”と、快くお受けさせていただきました。タイミングが印象的なので、今回の『種まく旅人~華蓮のかがやき~』には縁を感じています」。
人の命を繋ぐ“食”をテーマにしたシリーズ第4弾。栗山はシリーズ第2弾の『種まく旅人 くにうみの郷』に続いて、農林水産省で農業活性化に奮闘する神野恵子を演じる。劇中ではれんこん収穫に初チャレンジした。
「テレビ番組などで収穫の様子は見たことはあるものの、実際にどんなものなのかと思いながられんこん畑に入りました。いざやってみたら…一歩前進するのも大変!収穫シーンはほぼドキュメンタリーのような形になっています」と予想を上回るハードさに苦笑い。
栗山よりも先に練習し、コツを掴んでいた共演者の平岡祐太に教わりつつの撮影となったが「いざ芝居をしようとすると、底なし沼のように体が沈んでまったく動けない。カメラが回る前からずっと足踏みをする感じで、常に下半身を小刻みに動かす必要がありました。前進するためには上半身を思い切り捻る形で動かなければならないので、撮影の翌日は全身筋肉痛でした」と肉体労働を体感した。
身をもって収穫の苦労を知ると、農作物に対するリスペクトの念も深まった。「食材というのは農家の方々がこれだけの苦労を経てスーパーに並び、自分の手に届くと思うと、改めて食への感謝が生れました。今まで当然だと思っていたことへの意識の変化。スーパーで加賀れんこんを目にすると心が躍ります」と忘れられない一品になったようだ。
劇場公開に向けて「観客の皆さんには私が演じた神野恵子と同じ視線で見ていただき、私が体感したことを受け取っていただけたら嬉しいです。そして金沢に行きたい!加賀れんこんを食べたい!と思ってもらえたら」と期待。「れんこんの収穫は大変ではありましたが、その経験はとても楽しいものでした。次に挑戦するとしたら、今回と同じように大変な思いをする野菜の収穫に挑戦してみたいです」。
映画公開に次いで、4月7日からは主演するテレビ東京系連続ドラマ『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』(深夜1:10)が放送。2021年も変わらず忙しそうだ。
(まいどなニュース特約・石井 隼人)