札幌市に4割弱… 北海道の深刻な人口の偏りが話題に
札幌市とそれ以東の道央の大半、道東地方の人口がほとんど同じ…
北海道の深刻な人口の偏りがSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのは地理に関するさまざまな情報を発信しているアカウント「おもしろ地理」(@omoshirochiri)の「北海道、赤と青の部分の人口殆ど同じってなんかのバグでしょ」という投稿。
赤く塗られた地域(札幌市)の人口は197.3万人、青の地域の人口は193.9万人。北海道の人口の4割弱が札幌市に…。この衝撃的な事実にSNSユーザー達からは
「しかも青の部分釧路がほとんどw」
「北海道も都市への人口集中がすごい」
「なのに、札幌には今の宅地に手を加えなくてもまだ100万人はいけそうなくらい原野があります(´;ω;`)ブワッ」
「青の部分、限界集落だらけかもね。米国の田舎のように、町に雑貨屋が1軒、欲しいものはすべて通販で買うしかない?」
など数々のコメントが寄せられている。
「おもしろ地理」の運営者の方にお話をうかがった。
中将タカノリ(以下「中将」):この2つの地域の人口を比較されようと思ったきっかけをお聞かせください。
運営者:全国で人口の一極集中が問題になる中で、北海道の現状を知ってもらいたいという思いがありました。私が北海道出身というのもあります。
中将:比較図を作成されてみたご感想をお聞かせください。
運営者:数年前にも同じ比較図を作ったことがあるのですが、その時はもう少し青の部分が小さかったです。確実に道東の人口が減少しているのだなと思いました。
中将:今回のパターン以外にも、同様に人口と面積がつりあわない例はあるのでしょうか?
運営者:奈良県における北部と南部の人口格差、兵庫県における阪神地区と但馬地方の人口格差はSNS上でもよく話題になります。
中将:今回の反響へのご感想をお聞かせください。
運営者:「札幌ってそんなに人口多いんだ」というリアクションが印象的でした。ドラマ「北の国から」に出てくる富良野の牧歌的な風景が北海道全体のイメージになってしまってるんでしょうね(笑)。
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(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)