秋田のホッキョクグマ「ちびまんじゅう王子」がお名前募集中!やんちゃぶり爆発、プールに落下も

真っ白じゃなくて真っ黒な姿で「生まれました動画」に登場し世界中に衝撃を与えたホッキョクグマの赤ちゃん。秋田県の男鹿水族館GAO(ガオ)で誕生し生後4カ月が過ぎました。ほぼ毎日配信される動画を多くの人が見守り、「立った」「コケた」と一喜一憂。そのフォルムから「ちびまんじゅう」と呼ばれるようになり、性別オスと判明後は「王子」を添えて「ちびまんじゅう王子」と親しまれているのですが、そろそろ短めの名前も(?)ということで現在、お名前決めプロジェクト進行中。同館では「『ちびまんじゅう王子』にぴったりの名前を」と呼びかけています。

 赤ちゃんは2020年12月26日に誕生。父・豪太(ごうた、17歳)は国内飼育のホッキョクグマの中では最大級の大きさが自慢。母・ユキ(21歳)は2019年春、兵庫県の姫路市立動物園から、前妻を亡くした豪太のもとへお嫁入り。2頭にとっては初めて生まれた子で、同館では誕生の日から今まで、子育ての様子を各種SNSで紹介しており、特に動画は大人気。名前募集が始まり「ちびまんじゅう王子じゃダメ?」とのつぶやきもありますが…。最近の赤ちゃんの様子を同館広報課に聞きました。

■おもちゃを取りたくてプールに「落下」…

-大きくなりましたね!

「今の体重はおそらく20~25キロくらいだと思われます」

-母乳以外のエサは?

「親と同じエサも食べ始めていて、お気に入りはふかしたサツマイモと馬肉です」

-走り回ったり、母親に飛びついたりして活発そう。

「最近はいろんなおもちゃに興味があって、たくさん遊んでいます」

-何かのフタとか、何かの筒とかですね。まだ泳いでいないようですが、そろそろ?

「裏の部屋の浅いプールにはおもちゃを取りたくて『落ちてしまった』ことが何度かあって、その度に母親のユキに助けられていました。今は展示場に馴れる訓練中で深いプールがあるのですが、まだ入ってはいないです。浮かんでいるおもちゃが気になって顔をつけるところまでは行くのですが…」

-赤ちゃんの性格は?

「担当飼育員によると『好奇心旺盛だけど慎重なところがある』そうです」

■初めての子育て「パーフェクト」も、やんちゃぶりに警戒心アップ?

-ユキにとって初めての子育てです。母親ぶりは?

「『パーフェクト』だと思います。裏の部屋で赤ちゃんがプールに落ちたとき、自力であがろうとするのをしばらく見守って、赤ちゃんの前脚がプールの縁から離れてしまった瞬間に助けていました。見極めが素晴らしい、と思いました」

「赤ちゃんが夢中で遊んでいるところを見守り、エサを食べているときは邪魔せず赤ちゃんのペースで食べさせたりと、ある程度自主性に任せて見守りながら、いざというときには絶妙のタイミングで助けています」

- 一般公開の時期は未定ということですが。

「早く見たいという声も多数いただいておりますし、注目していただいていることは本当にうれしい限りなのですが…。展示場訓練では赤ちゃんが活発に動き回るようになり、ユキの警戒心がこれまで以上に強まっていると感じます。産室にいる時は、ユキは比較的おおらかな性格かとも思えたのですが、展示場訓練では常に赤ちゃんの行動を見守り、気になることがあるとすぐ呼び戻している様子が観察できます」

「展示場は、観覧する人の姿が親子側からすべて見えるので、急にスタッフ以外の大勢の人を見た時にユキがどんな反応をするかという心配もあります。親子が安心して現在の展示場で過ごせることを第一に対応していますのでご理解いただければと思います。SNSでは連休中も親子の様子を紹介していきますのでぜひご覧ください」

実は、親子の展示場訓練は閉館時間前の夕方にも行われることがあるため、大型連休中は特に「もしかして見られるかも」と期待する来館者も増える可能性がありました。そこで同館ではその訓練自体を連休中は見送ることを決定し、公式発表しました。コロナ禍ゆえの「密回避」は当然のこと、親子の安全のためでもあるのです。

名前募集は5月5日まで。第一次選考では「ちびまんじゅう王子」にぴったりの名前を考えて応募を。第二次選考では同館が選抜したいくつかの名前候補に投票する形式。それぞれの受付期間、方法は公式サイトで確認を。

(まいどなニュース特約・茶良野 くま子)

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