保護当初、なかなか乳離れできなかったキジトラの子猫 いまでは体重6キロ超えのビッグボーイに成長
コナンくん(7歳・オス)は、野良猫が産んだ子猫だった。母猫と子猫が一緒にいるところを見かけた青柳さんは、子猫たちを保護。2匹は友人が、1匹(コナンくん)は青柳さんが飼うことになった。
■老人が餌を与えていた野良猫が出産
2014年6月、栃木県に住む青柳さんは、野良猫が4匹子猫を産み、 子連れでいる姿を見かけるようになった。近所のアパートの住人の老人がエサを与えていた猫だった。
ちょうどその頃、友人が「猫を飼いたい」と言っていたので、青柳さんは、その子猫たちを 保護してはどうかと考えた。ある日の夕方、家族で捕獲にチャレンジ。苦戦したが、まず2匹捕獲できた。この2匹は兄弟と一緒に友人に引き取られた。すると、青柳さんの息子(当時中学2年)が、うちにも!と強く訴えたので、青柳さんはもう1匹保護して家族にした。その子がキジトラのコナンくんだ。残る1匹の子猫は、老人から餌をもらって成長、大人になってからも母猫と一緒にいるようだ。
■朝起きたらいない!?
すぐに動物病院を受診すると、生後1ヶ月半くらい。猫風邪もひいておらず、回虫などの心配もなく健康だった。
その日はケージに 入れると、眠りについた。しかし、翌朝コナンくんの姿がなく、慌てて探すと本棚の一番下の段の狭い ところで寝ていた。
「急に母猫と離れたので不安と心細さでいっぱいで、ケージの柵から出て隠れていたのかもしれません」
コナンくんは数日で慣れて、自由に動き回ったり、先住猫のちゃまちゃんやマコちゃんに甘えたりするようになった。最初は雌猫のちゃまちゃんに近づきおっぱいを探したが、長毛のモフモフなので見つからず、今度はマコちゃんのところへ行き、マコちゃんは毛が短いのですぐに吸い付いた。ただ、マコちゃんは雄だが、小さいコナンくんを気遣ってか、出ないおっぱいを吸わせていた。コナンくんが生後4カ月ぐらいまで吸わせていたが、マコちゃんの乳首が赤くなってしま い、痛みがあるのか、コナンくんが吸い付いてくると蹴っ飛ばして拒否 するようになり、乳離れすることになった。
■甘えん坊だがプライドが高い猫
小さい頃は末っ子だったので自由奔放で、網戸に登ったり、ちゃまちゃんやマコちゃんに飛びかかったり、遊んでいたかと思うとその辺でパタッと寝ていたりした。すばしっこいので、ちょっと目を離した隙に人間の食べ物を少し食べてしまったこともある。今でもコナンくんだけは、人間の食べ物に興味津々だという。
「キジトラのオスだけに、骨太で大きくなりそうだなぁと思いました が、見事6キロ超えのビッグな男になりました。甘えん坊ですがプライドが高いので、他の猫の前で甘える姿は見せたくないらしく 、鳴いて私を呼び、私のベッドまで誘導して、独占甘えん坊タイム を作ります。大きな身体で可愛いやつです」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)