小3息子「うちはいつスマホを買ってくれるの?」 友達が続々とスマホデビュー、家族会議の結果は

「子どもにいつからスマートフォンを持たせよう…」子どもを持つ親なら一度は悩んだことがあるのではないでしょうか? 友人(30代・神奈川県在住)は、小学1年生と3年生の2児を育てています。すでに上の子にスマートフォンをいつから持たせるべきか具体的に検討しています。子どもたちのスマートフォン事情を紹介しましょう。

■「スマホいつから持っていい?」

小学3年生のAくんは、友人に突然「うちはいつスマホ買ってくれるの?」と聞かれました。友人はそれまで一回もスマートフォンを持たせることを考えていませんでした。習い事の送迎も車で行っていますし、他に子どもだけで外出するのは学校の登下校だけと思うともう少しあとでもいいのかなと思っていたのです。そのため突然の質問に困惑したといいます。

いつか「スマホ持たせて!」「スマホが欲しい」と言われる日がくるとは思っていましたが、こんなに早いとは思っていなかったのです。Aくんには「それはママだけじゃ決められないから、パパとも相談してから決めようね。でも、どうして急にスマホを持ちたいと思ったの?」と理由を聞いてみることにしました。するとAくんは「友達が持ってるしさ、いま持ってない子も4年生になるときには持つって聞いたんだよね。だから、ママたちは考えてるのかなと思って」と言ったそうです。

「友達が持っているから、自分もスマートフォンが欲しい」これはよく聞く理由とは思っていましたが、周囲がすでにスマートフォンを持っていることに驚いたと友人は言っていました。友人宅ではその後、家族会議を開きいつからスマートフォンを持たせるのかを検討したそうです。しかし、まだ結論は出ておらずAくんの気持ちもそこまで強くないことから、ゆっくり考えていくことにしたといいます。

友人の場合は、Aくんの気持ちが強いものではないので考える時間をゆっくり持つことができていますが、もし子どもの気持ちが強い場合には悠長なことは言っていられません。では、最近の子どもたちはいつ頃からスマートフォンを持つようになっているのでしょうか?

■いつからスマートフォンを持たせてる?

2020(令和2)年に内閣府が発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、2019(令和元年)の小学生のスマートフォン利用率は、49.8%と過半数に迫る勢いでした。また、スマートフォンの専用率(子ども専用のスマートフォン所持率)では、小学3年生~高学年にかけて非常に高くなり、55.7%と過半数を超えています。低学年でスマートフォンを持っている理由の多くは、防犯機能としてですが、学年が上がるにつれて連絡を取るため、コミュニケーションを取るためへと目的が変わっていきます。

学年が上がるとスマートフォン専用率は中学生が81.8%、高校生が98.6%とほぼ全員がスマートフォンを所持していることがわかります。

これは習い事や塾など一人で外出する機会が増えたことが背景にあり、居場所を把握するためや、連絡を取りやすくするためといったことがきっかけでスマートフォンを持たせる親が多いようです。

■いつ持たせるかは話し合いが必要

確かに友達が持っていれば、オンライン上でのコミュニティもあり、そこで子どもたちが人間関係を築くこともあるので、持たせてほしいという理由もわかります。しかし、友達が持っているからではなく、こういった理由があるから持たせるようにするとしたほうが、親も子どももスマートフォンを持つことに納得することができ、約束事なども決めやすくなります。

周囲の状況を加味することも必要ですが、最終的には本人を含めた家族で話し合いを行い、スマートフォンを持つことをどうするのか決めるというのがいいかもしれませんね。

(まいどなニュース特約・長岡 杏果)

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