前代未聞?米大ロッキーズの本拠地に乱入した猫さんがベースボールカードになった!エンゼルス大谷に迫る人気
野球ファンにとってベースボールカードは特別なコレクションだ。当たり前の話だが、野球カードは通常、野球選手の写真がカード化されたものだが、今年、1匹の猫がカードが発売され、大人気となっている。
米ベースボールカードメーカーのトップス社の24時間限定発売「トップス・ナウ」シリーズの1枚として発売されたもので、カード上には恐れを知らない猫という意味を持つ「フェアレス・フェライン」という名前がつけられている。24時間限定発売で2958枚を売り上げ、その日に販売された6枚のカードのうちでは2位というからすごい。4月4日から24時間限定発売だったエンゼルス大谷のカードの売り上げ数が4673枚だったことから、「フェアレス・フェライン」カードの人気もなかなかのものだと言えるだろう。
「フェアレス・フェライン」は、開幕直後の4月2日に、米コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで開催されたロッキーズードジャース戦の試合に乱入した猫だ。試合中に、ネット裏の観客席から三塁方向へ抜け出すと、センターを守っていたドジャースのベリンジャーの近くまでいき、そこで座り込んだ。しばらくして走り出したところ、外野フェンス付近で、球場係員に捕まえられた。
ロッキーズの公式ホームページによると、球場の外へ連れ出そうとしたところで逃げ出したそうだ。
ロッキーズ球団は公式なアップデート情報として「クアーズキャットと両ガードマンともに元気であることを確認できました。クアーズキャットを連れて行った警備員は、球場の外で降ろそうとしましたが、猫は警備員の腕から飛び降り、球場内のサービスエリアに逃げてしまいました。また見られるかな?」と、書いており、再び球場内で逃げ出したことをむしろ歓迎している感さえある。
ロッキーズの本拠地クアーズフィールドには、何匹かの野良猫がいるといわれている。ツイッターには2019年6月にCoors Field Catというアカウントが作られていて、何匹かの猫の様子がアップされている。ベースボールカードになったのはグレーの毛の長い猫だが、クアーズフィールドの観客席で黒くて毛の長い猫が歩いている様子や、球場の外にいる白黒の猫の写真や動画が掲載されている。
野球場などのスタジアムは、観客の残した残飯などがあり、これを目当てに猫が住み着くことがあり、ネズミがよりつかなくて良いという意見もある。
今年のオールスター戦は当初、アトランタで開催される予定だったが、コロラド・ロッキーズの本拠地クアーズフィールドに変更になった。スターたちが集まるオールスター戦でも、クアーズ・キャットたちが登場するかもしれない。
(まいどなニュース特約・谷口 輝世子)