千葉・袖ヶ浦の19歳女性殺害、小川泰平氏が現場取材で指摘「顔見知りの犯行の可能性が強い」
千葉県袖ケ浦市蔵波の竹林で12日に同市に住む美容師見習い中込愛美さん(19)が遺体で見つかり、刃物で刺されたような傷があったことから、千葉県警は19日、殺人事件とみて木更津署に特別捜査班を設置した。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は20日、事件現場周辺を取材し、当サイトに対して「土地鑑があり、顔見知りの犯行の可能性が強い」と指摘した。
県警によると、中込さんは7日頃から行方が分からなくなり、家族や知人が携帯電話の位置サービスなどを元に捜し、12日夜、自宅から約450メートル離れた竹林で血を流して倒れた状態で死亡している中込さんが発見された。現場はJR内房線長浦駅から南西に約500メートルの住宅地近くの竹林。中込さんに着衣の乱れはなく、現金の入った財布や携帯電話、かばんが近くに放置されていたという。
小川氏は「刺されたということだが、具体的にどこをどう刺されたか等、詳細な情報が明かされておらず、犯人に強い殺意があったかどうかまでは言及できない」とした上で、「衣服の乱れがなく、財布や携帯電話がなくなっていないことから、犯人像は、物盗りの犯行や、性的な犯行でもなく、面識のある者だった可能性が強い」と推測した。
また、同氏は遺体発見から警察発表まで1週間の間隔があったことにも注目。「通常の殺人事件なら、『特別捜査本部、100人体制で』…とよく聞くが、今回は、特別捜査班で50人体制であることを考えると、ある程度、犯人像がつかめているのではないか」と推測した。
小川氏は「遺棄現場に対する土地鑑があり、顔見知りという線で、被害者の関係者を当たっていると思われます」と指摘した。