なぜ「冷盛り」だけなのか?つけ麺専門店「和」のこだわりは「麺の香り」、ラーメン刑事が捜査
元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年間500杯以上も平らげるラーメン通として知られる。「ラーメン刑事」のYouTubeも配信している小川氏が、当サイトにお勧めのラーメン店を紹介する。
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今回の捜査対象店は、都内の東武伊勢崎線・竹ノ塚駅から徒歩2分の場所にある、つけ麺専門店「和」です。3年前にオープンした人気店です。
オーナーの金井和繁さん(29)は、東京・亀有の超有名店「道」で6年間修行し、26歳の若さで「和」のオーナーに。店長は、金井さんの弟子である、石井宏樹さん(23)が務めています。
お薦めの一番人気は、特製つけ麺(税込1050円)。豚チャーシューと鶏チャーシューが各1枚、メンマ、 味玉、のり3枚の豪華版です。
麺は、あの「カネジン」(※札幌と東京に工場を持つ製麺会社)の特製オリジナル麺で修行先の「道」と同様の麺です。極太ストレート麺で、茹(ゆ)で上げに13分を要します。麺の量は並盛200グラム、中盛は300グラム(100円)、大盛400グラム(200円)の3種類です。
「和」では、熱盛りはない、冷盛りのみです。「冷盛りの方が、麺の香りがダイレクトに伝わるからだ」と金井さん。厨房内のシンクに秘密があり、季節に関係なく、3度~5度の冷水の温度を保つことができます。
麺は、もちもちで、コシもあり、美味(うま)いの一言!つけ汁は、鶏、豚、魚介のブレンドスープ。その割合は「企業秘密」とのこと。鶏は「アベドリ」(※東北産の銘柄)、魚介は煮干し(イリコ)、サバ節等を使っているが臭みはない。見た目は、超濃厚であるが、実はクリーミーである。最初の一口で感動が伝わるはず。
今では、日本のラーメン文化にすっかり定着した「つけ麺」。私が初めてつけ麺を食べたのは平成に入った頃だと記憶しています。現在は「熱盛り」を用意してある店舗も増えていますが、私は季節に関係なく常に「冷盛り」です。「真冬でも冷盛り」が私のこだわり。都内でも「つけ麺」で有名な店舗が数軒ありますが、「つけ麺 和」も間違いなくその1軒だと言えます。金井さんは、とにかく「つけ麺」に対する思いが熱いです。将来は海外でもこの「つけ麺」を出したいと語っておられました。
【取調メモ】
店 名・「つけ麺 和」東京本店
住 所・東京都足立区西竹ノ塚1-12-9
最寄駅・東武伊勢崎線・竹ノ塚駅西口から徒歩2分
営業時間・火曜~土曜 11時~15時、18時~20時
日曜 11時~16時
定休日・月曜日
スープ・鶏、豚、魚介のブレンド
麺・極太ストレート