お湯で溶かすと猫がドロン!宇治茶の本場で生まれた「ねこ忍茶カプチーノ」がかわいすぎる

まるでお菓子のような、ねこのキャラクター。これをカップに入れ、お湯を注いでみると…瞬く間に溶けてカプチーノになる。

湯気とともに「ドロン!」と消える猫、その名も「ねこ忍茶カプチーノ」だ。

この商品を開発したのは、京都の宇治田原町にある上尾製菓。クラウドファンディングサービス「Makuake」で販売したところ、目標額の7倍もの支援が集まり、「猫がかわいすぎる!」と話題になった。

その魅力は、なんといってもキュートな見た目。忍者のポーズをした猫がにっこり笑っている。「湯気とともにすぐに消えるから、忍者にかけて“忍茶”と名付けました」と同社の榎文昭さんは話す。

見た目だけでなく、もちろん製法にも製菓会社ならではのこだわりが満載だ。

最大のポイントは、日本の伝統的なお菓子「落雁(らくがん)」の製法で作られていること。「カプチーノを固めるのは簡単ではありません。溶けやすくするとなかなか固まらず、逆に固めすぎると溶けにくくなります」と榎さん。しかし、そこは製菓会社。「普段、落雁やお汁粉を作っている私たちには、『固めて溶かす』を可能にするノウハウがあった。だから実現できたんです」

それに加えて、宇治田原産のお茶を使用しているのも特長のひとつ。実はこのカプチーノには、地元に貢献したいという上尾製菓の強い思いも込められているという。 

「宇治田原町は、日本緑茶の発祥の地。しかし宇治市の方が知名度が高く、その歴史はあまり知られていません。京都の方からも『宇治田原町ってどこ?』と聞かれることも。上尾製菓が創業以来お菓子づくりをしてきたこの町の魅力を、多くの人に知ってほしいんです」 

宇治田原町産の宇治茶の魅力を「甘味があり、深い味わいがあるところ」だと話す榎さん。「近年は本来のスタイルでお茶に親しむ機会が減っています。だからこそ若い世代を中心に、宇治茶に触れてもらいたいと思ったんです」

かわいい上に、お湯を注ぐだけで簡単に味わえるカプチーノ。榎さんは「ミルクで溶かすのもおすすめですよ。甘さが増してまろやかになりますのでぜひ試してみてください」とPRする。

Makuakeでの販売はすでに終了しているが、現在も上尾製菓のオンラインショップで購入することができる。

(まいどなニュース特約・桑田 萌)

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