タイラップ? それともインシュロック? 結束バンドの呼び方をめぐる論議がSNSで話題に
上司「これなんて呼んだら相手に伝わる?」
私「それは宗教上の理由により簡単には答えられません」
上司「えっ、なんで?」
私「あーあれです。今川焼きみたいなものです」
上司「あぁー!(納得)」
いわゆる結束バンドの呼び方をめぐる上司と部下のやりとりがSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったこの投稿は埼玉県にお住まいで同人サークル「神田部品」(@kandabuhin)で技術系同人誌を手がけるAKIBIJINさん(@AKIBAJIN)によるもの。
たしかにこの手の品は地域や年代、製造するメーカーによってさまざまに呼び方がわかれるもの。AKIBIJINさんの投稿に対しSNSユーザー達からは
「インシュロックでしょう(゚ω゚)ノ」
「タイラップとかスナップバンドとかインシュロックですかね」
「結束、と簡単に呼んでたな、情企の人は。それで広まった感じ。」
「結束バンド。販売側なのでタイラップ、インシュロック、skバンド、ケーブルタイなどは商品ブランドを使い分けする時に使いました」
「ヘラマンタイトン社派なので"インシュロック"です。
何気に、自社パッケージで中身はヘラマンタイトンの場合も多いですし、商品名が"インシュロック"の場合はほぼヘラマンタイトン製。
商品名が使えない場合は"結束バンド"。
ウォークマンやキャタピラ同様、商品名が製品名になってますし。
別名でよく使われます"タイラップ"も実はトーマス・アンド・ベッツ社(現ABBグループ)の商標だったりします。
最近、"結束バンド"が広まってきたのは、これらの商標を使えない100均商品や、そのほかのメーカーが広まってきたからかと思われます。」
など数々のコメントが寄せられている。
AKIBIJINさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):AKIBAJINさんは個人的にこれをなんと呼ばれていますか?
AKIBAJIN:最初はタイラップと呼んでいましたが、就職してからインシュロックという名前を初めて聞きました。それから総称して結束バンドと呼ぶようにしています。
中将:AKIBAJINさんは過去にこれの呼び方の違いでお困りになったことはあるのでしょうか?
AKIBAJIN:先ほどのとおり、インシュロックと聞いてはじめは「なにそれ?」と思いました。袋にはタイラップが入っているけど、袋にはインシュロックと書かれていましたので、最初はなんだろうなぁと思いました。あとで調べて「あーどちらも商品名なんだ」と知りました。
中将:ご投稿に対し数々のコメントが寄せられました。
AKIBIJIN:名称の話は割と毎年話題になっていたと思いますが、私のツイートでここまで反響があるとは思いませんでした。トレンド入りもしてしまいましたから驚いております。
たくさんの方から引用リツイート、返信で様々な呼び名をいただきまして、私もこんなに呼び方があるのかと驚きました。
また、私が今川焼きを例にしましたが、返信の中に、結束バンドだけでなく、他にも呼び方が多数あるものがあることも知ることができました。
◇ ◇
いつもは気にもならないがふとした拍子で盛り上がる商品の呼称問題。次はどのような商品の呼称が話題になるだろうか。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)